石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」 2025/6
(5)法政に完勝して雪辱
投稿日時:2025/06/10(火) 19:28
6月8日は、王子スタジアムで春シーズン最後の試合。相手は法政大。昨年の全日本大学選手権準決勝で苦い汁を飲まされたチームである。それぞれ当時の4年生が卒業し、メンバーはかなり入れ替わっているが、春シーズンを締めくくり、「チームの現在地」を知るためには、最適の相手であろう。
先攻はファイターズ。自陣25ヤードから始まった最初のプレーは、QB星野弟のスクランブル。5ヤードを稼ぐとともに、自身の気持ちをほぐす狙いもあったのだろう。このプレーで落ち着いたのか、次はWR百田への短いパス。それも決まって、ダウンを更新。続けてRB井上、平野に走らせ、相手陣に入る。
気持ちにゆとりができると、プレーの選択肢も広がる。次はWR五十嵐への長いパス。これが決まって相手ゴール前5ヤード。ここからRB松村と平野を走らせてTD。K降矢のキックも決まって7―0。攻撃陣が結束して主導権を握った。
攻撃陣が役割を果たすと、守備陣も奮起する。ラインが相手を押し込み、相手のラン攻撃の芽を摘み、前進を許さない。
相手は、パスで活路を開こうとしたが、守備陣はそれにも適切に反応する。1度はダウンを更新されたが、2度目は許さない。DB東耕が相手のパスを奪い取り、関学陣38ヤードからの攻撃につなげる。
守備が頑張れば、攻撃の意気も上がる。まずはRB平野が走り、次はQB星野太吾からWR百田へのパス。相手ゴールまで28ヤードまで迫ったところで、WR小段へのミドルパス。それが見事に決まってTD。PATも決めて14―0とリードを広げる。
攻撃が順調に進めば、守備陣にもゆとりが生まれる。次の法政の攻撃を完封し、再び攻撃権を取り戻す。
第2Qに入ってすぐに始まったファイターズの攻撃は、自陣24ヤード付近から。ここからランとパスを巧妙に使い分けて前進。立て続けにダウンを更新し、仕上げは星野。相手守備陣がレシーバーとRBをマークしている間隙をついて、ゴールまでの22ヤードを走り抜けてTD。20―0とリードを広げる。
攻撃が勢いづけば、守備も踏ん張る。
次の法政の攻撃は自陣25ヤードから。その第1プレーで一瞬、守備陣のカバーが遅れ、あわや独走という場面があったが、DB伊東が俊敏な動きでそれを防ぐ。彼は高校時代、サッカーをやっていたが、大学では「日本一」のファイターズでアメフットをやりたいと志願してきた男だ。
彼の動きに刺激されたのか、次のプレーでは同じ3年生のLB油谷が果敢なタックルでボールキャリアを止める。
守備陣の活発な動きが出ると、攻撃陣も呼応する。自陣36ヤード付近から始まった次のオフェンス。QB星野からの短いパスを受けた4年生WR五十嵐が次々と相手DBをかわし、そのまま相手ゴールまで駆け込んだ。独走を食い止めようとして手の届きそうな場所まで迫ってきた選手だけでも4人。昨年の甲子園ボウルで栄冠を手にしたチームで登用された超一流のメンバーである。
そんな選手の動きを次々と巧みなステップでかわし、TDにまで持ち込んだ五十嵐の粘りと技術。小野ディレクターの現役時代から、ファイターズを応援してきた僕にも、こんなプレーを見た記憶は数少ない。
話が横道に入った。試合に戻る。
ファイターズが27―0とリードして迎えた第3Q。点差には関係なく、相手はランプレーを軸に粘り強く攻め込んでくる。4度にわたってダウンを更新し、仕上げにFGを狙う。それが外れて前半終了。
第3Qが始まる。法政は自陣23ヤードから始まった攻撃で4回続けてダウンを更新。あれよあれよという間にゴール前30ヤードまで陣地を進めてくる。これはやばいと思ったが、肝心なところでラン攻撃が進まず、やむなくFGにチャレンジ。これが外れて攻守交代。
ファイターズの攻撃は自陣25ヤードから。この時点で27―0とリードしているだけに、チームにはゆとりがある。ランプレーを中心に、時間を使いながら攻撃を続ける。RB深村のラン、WR川崎や百田への短いパスなどで確実に陣地を進める。
そうして迎えた第4Q。最初のプレーで、RB平野が4ヤードを走りTD。キックも決まって34―0。
試合終了間近に相手にTDを決められたが、最終のスコアは34―7。ファイターズの現在地を知る格好の試合となった。
しかしながら、手強い相手は法政だけではない。目の前の関西には関大、立命という厄介な相手がいる。日本一を目指すためには、この夏、必死に鍛えて自らの力を高めるしかない。春の試合で見つけた自らの強さと弱さを胸に刻み、仲間と励ましあいながら、1段も2段も上の世界を目指してもらいたい。頑張るのはいま、この時だ。
先攻はファイターズ。自陣25ヤードから始まった最初のプレーは、QB星野弟のスクランブル。5ヤードを稼ぐとともに、自身の気持ちをほぐす狙いもあったのだろう。このプレーで落ち着いたのか、次はWR百田への短いパス。それも決まって、ダウンを更新。続けてRB井上、平野に走らせ、相手陣に入る。
気持ちにゆとりができると、プレーの選択肢も広がる。次はWR五十嵐への長いパス。これが決まって相手ゴール前5ヤード。ここからRB松村と平野を走らせてTD。K降矢のキックも決まって7―0。攻撃陣が結束して主導権を握った。
攻撃陣が役割を果たすと、守備陣も奮起する。ラインが相手を押し込み、相手のラン攻撃の芽を摘み、前進を許さない。
相手は、パスで活路を開こうとしたが、守備陣はそれにも適切に反応する。1度はダウンを更新されたが、2度目は許さない。DB東耕が相手のパスを奪い取り、関学陣38ヤードからの攻撃につなげる。
守備が頑張れば、攻撃の意気も上がる。まずはRB平野が走り、次はQB星野太吾からWR百田へのパス。相手ゴールまで28ヤードまで迫ったところで、WR小段へのミドルパス。それが見事に決まってTD。PATも決めて14―0とリードを広げる。
攻撃が順調に進めば、守備陣にもゆとりが生まれる。次の法政の攻撃を完封し、再び攻撃権を取り戻す。
第2Qに入ってすぐに始まったファイターズの攻撃は、自陣24ヤード付近から。ここからランとパスを巧妙に使い分けて前進。立て続けにダウンを更新し、仕上げは星野。相手守備陣がレシーバーとRBをマークしている間隙をついて、ゴールまでの22ヤードを走り抜けてTD。20―0とリードを広げる。
攻撃が勢いづけば、守備も踏ん張る。
次の法政の攻撃は自陣25ヤードから。その第1プレーで一瞬、守備陣のカバーが遅れ、あわや独走という場面があったが、DB伊東が俊敏な動きでそれを防ぐ。彼は高校時代、サッカーをやっていたが、大学では「日本一」のファイターズでアメフットをやりたいと志願してきた男だ。
彼の動きに刺激されたのか、次のプレーでは同じ3年生のLB油谷が果敢なタックルでボールキャリアを止める。
守備陣の活発な動きが出ると、攻撃陣も呼応する。自陣36ヤード付近から始まった次のオフェンス。QB星野からの短いパスを受けた4年生WR五十嵐が次々と相手DBをかわし、そのまま相手ゴールまで駆け込んだ。独走を食い止めようとして手の届きそうな場所まで迫ってきた選手だけでも4人。昨年の甲子園ボウルで栄冠を手にしたチームで登用された超一流のメンバーである。
そんな選手の動きを次々と巧みなステップでかわし、TDにまで持ち込んだ五十嵐の粘りと技術。小野ディレクターの現役時代から、ファイターズを応援してきた僕にも、こんなプレーを見た記憶は数少ない。
話が横道に入った。試合に戻る。
ファイターズが27―0とリードして迎えた第3Q。点差には関係なく、相手はランプレーを軸に粘り強く攻め込んでくる。4度にわたってダウンを更新し、仕上げにFGを狙う。それが外れて前半終了。
第3Qが始まる。法政は自陣23ヤードから始まった攻撃で4回続けてダウンを更新。あれよあれよという間にゴール前30ヤードまで陣地を進めてくる。これはやばいと思ったが、肝心なところでラン攻撃が進まず、やむなくFGにチャレンジ。これが外れて攻守交代。
ファイターズの攻撃は自陣25ヤードから。この時点で27―0とリードしているだけに、チームにはゆとりがある。ランプレーを中心に、時間を使いながら攻撃を続ける。RB深村のラン、WR川崎や百田への短いパスなどで確実に陣地を進める。
そうして迎えた第4Q。最初のプレーで、RB平野が4ヤードを走りTD。キックも決まって34―0。
試合終了間近に相手にTDを決められたが、最終のスコアは34―7。ファイターズの現在地を知る格好の試合となった。
しかしながら、手強い相手は法政だけではない。目の前の関西には関大、立命という厄介な相手がいる。日本一を目指すためには、この夏、必死に鍛えて自らの力を高めるしかない。春の試合で見つけた自らの強さと弱さを胸に刻み、仲間と励ましあいながら、1段も2段も上の世界を目指してもらいたい。頑張るのはいま、この時だ。
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