石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」
(3)ホームで披露「新しい力」
11日は、龍谷大学とのJV戦。会場は上ヶ原の第3フィールド。入場料は無料。事前の広報が少なかったせいもあってか、グラウンドに顔を出すと、見知らぬ人から「今日はJV戦ですか」と声をかけられた。
JV戦であろうとなかろうと、私にとってはさしたる区別はない。この季節になると、今春、入部したばかりの新入生がぼつぼつ起用されるようになるから、彼らの動きを見るのが何よりも楽しい。
折も折、アシスタントディレクターの宮本さんから声が掛かる。「今日の試合、1年生RBの森下に注目して下さい。きっと、驚かれると思いますよ」。「確かスポーツ選抜入試の勉強会に出ていた生徒ですね。近年は対面ではなくインターネットを通じた勉強会だから、顔と名前がすぐに合わないけど、背番号を頼りにチェックして応援します」。そんな会話をしているうちに試合が始まる。
先攻はファイターズ。自陣30ヤード付近から攻撃を開始。まずは先発のQB星野弟が立て続けにWRに短いパスを通して陣地を進める。相手守備陣がパスを警戒すると、今度はRB深村のランで相手ゴール前28ヤード。仕上げは星野からWRリンスコットへのパスでTD。キックも決まって7―0。精度の高いパスとランを織り交ぜた攻撃で試合の主導権を握った。
けれども、快調にスタートしても、試合経験の少ないメンバーが出てくると、様子が変わる。立ち上がりは攻守ともに、ちぐはぐな動きが出て、逆に相手は勢いづく。
そういう膠着状況の中で目を引いたのが、宮本さんの話にあったRB森下。第3Q早々、相手のFGで7-6と追い上げられた場面である。自陣24ヤード付近から始まったファイターズの攻撃で2回続けて走り、あっと間に相手陣38ヤード。勢いづいたチームはそこからランとパスを織り交ぜて陣地を進める。途中、短いパスを通して、仕上げは3年生RB松村の19ヤードラン。14―6とリードを広げる。
守備陣が頑張って、相手攻撃を抑えて迎えたファイターズの次の攻撃は、センターライン付近から。ここでも森下が走って即座にダウンを更新。勢いに乗ったQB片境がWR川崎へのパスを通して相手ゴール前。途中、ランプレーで時計を進め、最後の5ヤードは川崎へのTDパス。それが通って試合終了。
このように、メンバーは次々と交代したが、守備陣が踏ん張り、攻撃陣もそれに呼応して頑張った。攻守ともに工夫を凝らしてファイターズに挑んできた龍谷大学の戦いも素晴らしかったが、それを若いメンバーを積極的に起用したファイターズが破った。両チームにとって、思った以上に収穫があった試合ではないか。こんな試合なら、これからもどんどんやってほしい。そんなことを考えながら家路についた。
JV戦であろうとなかろうと、私にとってはさしたる区別はない。この季節になると、今春、入部したばかりの新入生がぼつぼつ起用されるようになるから、彼らの動きを見るのが何よりも楽しい。
折も折、アシスタントディレクターの宮本さんから声が掛かる。「今日の試合、1年生RBの森下に注目して下さい。きっと、驚かれると思いますよ」。「確かスポーツ選抜入試の勉強会に出ていた生徒ですね。近年は対面ではなくインターネットを通じた勉強会だから、顔と名前がすぐに合わないけど、背番号を頼りにチェックして応援します」。そんな会話をしているうちに試合が始まる。
先攻はファイターズ。自陣30ヤード付近から攻撃を開始。まずは先発のQB星野弟が立て続けにWRに短いパスを通して陣地を進める。相手守備陣がパスを警戒すると、今度はRB深村のランで相手ゴール前28ヤード。仕上げは星野からWRリンスコットへのパスでTD。キックも決まって7―0。精度の高いパスとランを織り交ぜた攻撃で試合の主導権を握った。
けれども、快調にスタートしても、試合経験の少ないメンバーが出てくると、様子が変わる。立ち上がりは攻守ともに、ちぐはぐな動きが出て、逆に相手は勢いづく。
そういう膠着状況の中で目を引いたのが、宮本さんの話にあったRB森下。第3Q早々、相手のFGで7-6と追い上げられた場面である。自陣24ヤード付近から始まったファイターズの攻撃で2回続けて走り、あっと間に相手陣38ヤード。勢いづいたチームはそこからランとパスを織り交ぜて陣地を進める。途中、短いパスを通して、仕上げは3年生RB松村の19ヤードラン。14―6とリードを広げる。
守備陣が頑張って、相手攻撃を抑えて迎えたファイターズの次の攻撃は、センターライン付近から。ここでも森下が走って即座にダウンを更新。勢いに乗ったQB片境がWR川崎へのパスを通して相手ゴール前。途中、ランプレーで時計を進め、最後の5ヤードは川崎へのTDパス。それが通って試合終了。
このように、メンバーは次々と交代したが、守備陣が踏ん張り、攻撃陣もそれに呼応して頑張った。攻守ともに工夫を凝らしてファイターズに挑んできた龍谷大学の戦いも素晴らしかったが、それを若いメンバーを積極的に起用したファイターズが破った。両チームにとって、思った以上に収穫があった試合ではないか。こんな試合なら、これからもどんどんやってほしい。そんなことを考えながら家路についた。
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