米田満氏論文「アメリカン・フットボールの起源とその発展段階」

 1955年から65年まで監督、66年から75年まで総監督を務めた米田満元関西学院大学教授が59年に「アメリカンフットボールの起源とその発展段階」という論文を書かれています。アメリカンフットボールをより深く理解するために非常に有効だと思われますので、ご本人の了承を得てホームページ上に掲載させていただきます。



アメリカン・フットボールの起源とその発展段階


米田 満



緒言

 アメリカン・フットボールが生々発展して現在に至った、その過程は実に興味深い。このスポーツの進展はアメリカという未開の新大陸が営々として建設され、次第に巨大な合衆国が構成されていった民族の歩みと軌を一つにするものがある。それだけにフットボールの中にはアメリカ人の国民性を形成する数々の要素が含まれているといえる。そこには開拓者精神があり、合理主義、楽天主義思想あり、また実用主義思想ありで、フットボールの中にアメリカ人の躍動を見、アメリカという国家的背景を感ずることが出来る。
 本編はこの一年、東京大学教養学部の研究生として指導を頂いた機会に終了論文としてまとめたものである。もとより研究不十分であり、その正確な解明、詳細な吃味に今後とも時間をかけて勉強していくつもりである。


目次へ