主務ブログ2024
「しょうもないこと」か「チームを救う」か
同志社大学戦を終えた翌日、部員全員で対戦校のスカウティングを行った。
まず、京都大学 対 神戸大学の試合。ロースコアで終盤は神大が京大をリードする展開となったが、私がこの試合で印象に残っているのは、試合展開よりも得点結果よりも何よりも試合後、スタンドに向かって渋い表情で並ぶ京大の選手、スタッフ、コーチ陣の立ち姿だった。4年生であろうか、中には涙を流す選手さえいた。
観戦中、京大陣営のプレー、雰囲気を見て、「こんなもんじゃないよな?」という疑問が私の中で巡っていた。しかし、試合後の京大陣営の姿を見てその「クエスチョンマーク」は消えた。「京大はこんなもんではない」と。
京大は昨年の秋シーズン序盤も勝ち星を拾ったり、落としたりの展開であった。しかし、立命館大学相手には0対10で敗戦したもののロースコアに抑え、我々関学には3対12でディフェンスは関学オフェンスにエンドゾーンを割らせなかった。関大相手には44対20と大量得点を挙げて勝利を収めている。特に関大戦に関しては「全てはここから始まった」と今年のイヤーブック巻頭に書くほど、この勝利に大きな自信を得たことを窺わせる。
さらに昨年の秋序盤ならば予想外のチームに敗戦、ドローを喫したこともあったが、この日の神大戦では一時は逆転されても試合終了間際で再逆転を果たし、土壇場で「勝ち切った」ことで渋い表情の中にも「乗り越えた感」が漂っていたようにも思える。
さらに、気持ちを入れて取り組んでくるのではないか。京大が上位校の中で最初に当たる相手は我々関学である。絶対にこの試合を経て、何倍にもなってフィールドに還ってくるに違いない。
続いて、関西大学 対 龍谷大学との試合も観戦。この試合では、関大陣営のサイドラインが印象的だった。終始、4年生の言葉は「こんなもんじゃない!」「まだや!もっとできるやろ!?」「目指しているところはどこや!?」貪欲な気持ちが伝わるサイドラインだった。
関大もプレーが全てうまくいっているかと言うとそうではなかったように思う。しかし、どんなことが起きても、その良い雰囲気は落ちなかった。なぜなら3,4年生が中心に周りの人間に対して終始叱咤激励、声をかけ続けていたからだ。
このスカウティングを経て、我々の同志社戦を振り返る。
スコアだけをみれば、オフェンスは大量得点、ディフェンスは完封。しかし、私の率直な感想は「無難な試合をしてしまった」だ。京大の試合を観て余計にそう思った。彼らは「心も体も入れ替えて」と言うぐらいの気持ちで取り組んでいるに違いない。そんな京大よりも練習=準備への危機感をもって練習をしなければならない。
前節に比べれば、1枚目の選手がプレーをしているときは流れも良く、オフェンス、ディフェンス共に安定感が増していたような印象だった。前節で出た「しょうもないミス」も消せていたように思う(もちろん細かなミスは起きてはいたが…)。この時はサイドラインも良かった。前述のように、仲間のプレーを褒めつつも、現状に満足せず、より上を目指すように叱咤する声も色々な人間から聞くことが出来た。
しかし、控え選手がプレーするようになった時、そうではなくなっていた。控え選手に交代したとき、プレーが思うようにいかなくなるのも大きな問題であるが、一番の問題はサイドラインの雰囲気だ。
プレーがうまくいく、いかないに関わらず、サイドラインの仲間の為に出す「声」は絶やしてはいけない。残ったシーズンでどんな展開、場面が目の前に訪れるかは誰にも分からない。苦しく、我慢をしなければいけない場面は多々あるだろう。そのような場面を想定して我々は1戦1戦を取り組むことが出来ているのか。同志社戦ではそうは言えない。
前節の試合を終え、すでに次節以降の試合の為の準備、練習に取りかかっているが、やはり仲間の為に出す声を全員が重要視している印象はない。もちろん、夏合宿後のブログでも述べたように「声が出ている練習=良い練習」とは限らない。しかし、人は1人になってしまうと弱い生き物なのだ。本当に「やばい」と心の中で思ってしまう時はあるだろう。その時に仲間の声が聞こえるか聞こえないか。その一言で仲間を勇気づけることが出来るかもしれない。気持ちを立て直し、もう一段階、上の取り組みが出来るかもしれない。そう思えている人間はまだまだ少ないのだと感じる。
「こんな声をかけても意味がない。」そんなことを誰が決めたのか。確かに何回、その人の為に声をかけ続けたとしても、その言葉は、その人には響かないかもしれない。声だけではない。練習、ミーティング、様々な準備の場面で細かな「やるか、やらないか」を選ぶ場面が現れる。しかし、一見の「しょうもない言動」に1000回に1回、1万回に1回でも自分を、仲間を、チームに良い影響を与える可能性があるのなら、そんな「しょうもない言動」でも「やってみようか。」と思える人間の集団にしたい。
次節の神戸大学戦は9月29日(土)@王子スタジアム 16:00キックオフです。是非、会場にお越しいただき、スタンドを青色に染めて下さい!チケットのご購入は090-3859-3339(部室携帯)主務・鈴木までご相談くださいませ!これからも変わらぬご声援の程、宜しくお願い致します。
まず、京都大学 対 神戸大学の試合。ロースコアで終盤は神大が京大をリードする展開となったが、私がこの試合で印象に残っているのは、試合展開よりも得点結果よりも何よりも試合後、スタンドに向かって渋い表情で並ぶ京大の選手、スタッフ、コーチ陣の立ち姿だった。4年生であろうか、中には涙を流す選手さえいた。
観戦中、京大陣営のプレー、雰囲気を見て、「こんなもんじゃないよな?」という疑問が私の中で巡っていた。しかし、試合後の京大陣営の姿を見てその「クエスチョンマーク」は消えた。「京大はこんなもんではない」と。
京大は昨年の秋シーズン序盤も勝ち星を拾ったり、落としたりの展開であった。しかし、立命館大学相手には0対10で敗戦したもののロースコアに抑え、我々関学には3対12でディフェンスは関学オフェンスにエンドゾーンを割らせなかった。関大相手には44対20と大量得点を挙げて勝利を収めている。特に関大戦に関しては「全てはここから始まった」と今年のイヤーブック巻頭に書くほど、この勝利に大きな自信を得たことを窺わせる。
さらに昨年の秋序盤ならば予想外のチームに敗戦、ドローを喫したこともあったが、この日の神大戦では一時は逆転されても試合終了間際で再逆転を果たし、土壇場で「勝ち切った」ことで渋い表情の中にも「乗り越えた感」が漂っていたようにも思える。
さらに、気持ちを入れて取り組んでくるのではないか。京大が上位校の中で最初に当たる相手は我々関学である。絶対にこの試合を経て、何倍にもなってフィールドに還ってくるに違いない。
続いて、関西大学 対 龍谷大学との試合も観戦。この試合では、関大陣営のサイドラインが印象的だった。終始、4年生の言葉は「こんなもんじゃない!」「まだや!もっとできるやろ!?」「目指しているところはどこや!?」貪欲な気持ちが伝わるサイドラインだった。
関大もプレーが全てうまくいっているかと言うとそうではなかったように思う。しかし、どんなことが起きても、その良い雰囲気は落ちなかった。なぜなら3,4年生が中心に周りの人間に対して終始叱咤激励、声をかけ続けていたからだ。
このスカウティングを経て、我々の同志社戦を振り返る。
スコアだけをみれば、オフェンスは大量得点、ディフェンスは完封。しかし、私の率直な感想は「無難な試合をしてしまった」だ。京大の試合を観て余計にそう思った。彼らは「心も体も入れ替えて」と言うぐらいの気持ちで取り組んでいるに違いない。そんな京大よりも練習=準備への危機感をもって練習をしなければならない。
前節に比べれば、1枚目の選手がプレーをしているときは流れも良く、オフェンス、ディフェンス共に安定感が増していたような印象だった。前節で出た「しょうもないミス」も消せていたように思う(もちろん細かなミスは起きてはいたが…)。この時はサイドラインも良かった。前述のように、仲間のプレーを褒めつつも、現状に満足せず、より上を目指すように叱咤する声も色々な人間から聞くことが出来た。
しかし、控え選手がプレーするようになった時、そうではなくなっていた。控え選手に交代したとき、プレーが思うようにいかなくなるのも大きな問題であるが、一番の問題はサイドラインの雰囲気だ。
プレーがうまくいく、いかないに関わらず、サイドラインの仲間の為に出す「声」は絶やしてはいけない。残ったシーズンでどんな展開、場面が目の前に訪れるかは誰にも分からない。苦しく、我慢をしなければいけない場面は多々あるだろう。そのような場面を想定して我々は1戦1戦を取り組むことが出来ているのか。同志社戦ではそうは言えない。
前節の試合を終え、すでに次節以降の試合の為の準備、練習に取りかかっているが、やはり仲間の為に出す声を全員が重要視している印象はない。もちろん、夏合宿後のブログでも述べたように「声が出ている練習=良い練習」とは限らない。しかし、人は1人になってしまうと弱い生き物なのだ。本当に「やばい」と心の中で思ってしまう時はあるだろう。その時に仲間の声が聞こえるか聞こえないか。その一言で仲間を勇気づけることが出来るかもしれない。気持ちを立て直し、もう一段階、上の取り組みが出来るかもしれない。そう思えている人間はまだまだ少ないのだと感じる。
「こんな声をかけても意味がない。」そんなことを誰が決めたのか。確かに何回、その人の為に声をかけ続けたとしても、その言葉は、その人には響かないかもしれない。声だけではない。練習、ミーティング、様々な準備の場面で細かな「やるか、やらないか」を選ぶ場面が現れる。しかし、一見の「しょうもない言動」に1000回に1回、1万回に1回でも自分を、仲間を、チームに良い影響を与える可能性があるのなら、そんな「しょうもない言動」でも「やってみようか。」と思える人間の集団にしたい。
次節の神戸大学戦は9月29日(土)@王子スタジアム 16:00キックオフです。是非、会場にお越しいただき、スタンドを青色に染めて下さい!チケットのご購入は090-3859-3339(部室携帯)主務・鈴木までご相談くださいませ!これからも変わらぬご声援の程、宜しくお願い致します。
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