主務ブログ2024

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私たちが見た景色

投稿日時:2024/12/09(月) 20:23

 2024年のFIGHTERSにたくさんのご支援、ご声援をいただき本当にありがとうございました。
 あの日から1週間が経ちました。まだ全てが終わったわけではないですが、一度、皆様に感謝の気持ちを伝えるとともに、今の気持ちや考えを書いてみようと思います。
 この経験で学んだことは、これだけやっても目標に届かないことがあるということでした。私はFIGHTERSで過ごしたこの4年間、FIGHTERSのことを考えなかった日も、無駄に過ごした日も、一日も無かったと言いきれます。ですが、それでもまだまだ足りていませんでした。他の誰かより自分たちの努力が劣っていたとは思いません。ただ、これでは足りていなかった。そう思わないと苦しいので、自分にそう言い聞かせていました。
 あの時の感情は今まで感じたことがないもので、言葉に表すことができないものでした。悲しいとか、悔しいとか、そんな簡単なものではなく、誰かの顔を見るだけでただ涙が出ました。自分でも自分の感情が分からない、そんなことがあるんだなと思いました。
 負けた時のあの景色は、ずっと記憶に残り続けると思います。絶対に見たくない景色でしたが、一方で、私たちにしか見ることができない景色でもあったと思います。それは私たちが特別だという訳では決してなく、私たちが過ごした4年間、そして特にこの1年は、私たちしか経験していないことだからです。競技スポーツである以上勝敗があり、勝ったチーム、負けたチームがあって、それぞれに色んなドラマがあると思いますが、私たちと同じ道を辿ったチーム、辿るチームはありません。私たちの姿が他の人たちにどう見えていたとしても、私たちにとってはとても大切な経験で、この経験をした人にしか学べないことや、味わえない感情がありました。
 そして、そう思える今があるのは、いつどんな状況でも支えてくださり、応援してくださった沢山の方たちがいたからです。だからこそ、シーズンの最後を遠いアウェイの地で迎え、家族や友達、ファンの方々、応援団の方々など、いつも近くで応援してくださっていた方々が見ていない中で終わりを迎えてしまったことを悔しく思います。
 とはいえ、遠い東京の地まで応援に駆けつけてくださった皆さま、関東の地からいつも応援してくださっている皆さま、アウェイのバックスタンドをいっぱいにしてくださりありがとうございました。また、オンラインで応援してくださりありがとうございました。たくさんの温かい言葉をかけてくださりありがとうございました。 
 卒部する1月末まで、残りの仕事をしながら、気持ちの整理をし、4年間を振り返り、最後の主務ブログを書きたいと思っています。

原動力

投稿日時:2024/11/19(火) 08:27

 私が、私たちが持っている「勝ちたい。絶対に勝つ。」という気持ちは誰にも負けていません。それは単純に感情としてあるだけではなく、「ここまでやってきてこんなところで終わってたまるか。」という意地のようなものもあると思います。4年間、毎日毎日、日本一になるために準備してきて、苦しい時間も沢山あって、寝ていても夢の中で部活をしているし、失敗して目が覚めるし、本当に部活動一色、フットボール一色の日々を過ごしてきました。自分たちが選んだ道とはいえ、ここでしか得られない経験を得た代わりに沢山の犠牲もありました。だからこそ、それが意味のあることだったと思いたい、結果として残したいと思うのだと思います。
 先日、立命館大学との試合に敗れました。自分たちの準備が足りていなかったためです。今のチームの現状が露わになりました。
 その次の日、栗山英樹さんの「苦しい時にそれを不満に思うか、ありがたいと思って乗り越えるか。この二つの違いは実に大きい。」という言葉を知りました。私は野球のことをほとんど知らないのですが、大学に入るまでの11年間習っていた少林寺拳法の先生が、偶然この言葉を教えてくださいました。そして先生は「そのことを誰しも頭では分かっている。然し、実際にそれが出来るかと問われれば自信は無い。常に自分に言い聞かせ、想い続けていなければ、いざという時に出来ないことも分かっている。」とおっしゃいました。
 FIGHTERSに入部した時から、自分が恵まれた環境で過ごすことができているのは決して当たり前のことではなく、とてもありがたいことだと思っています。苦しいことがあった時、これは今しかできない経験で成長するチャンスなのだと自分に言い聞かせ、どうにか乗り越えようとしたことも沢山ありました。ですが、全てにおいて前向きな気持ちで乗り越えることができたかと言われると、そうではありません。頭では分かっていても、いざという時に実行できるほど想い続けることはできていませんでした。そんな時、少しずつでも前に進むことができたのは、「ここまでやってきてこんなところで終わってたまるか。」という意地が原動力になったからです。
 秋シーズンになってから、異なる場所で同じ目標に向かう人たちのことがよく頭をよぎります。過ごしてきた環境は違いますが、同じ競技で同じ目標を目指し4年間を過ごしてきた、ライバルであり、同志のような感覚もあります。でもそれと同時に「絶対に勝つ。」と強く思います。私たちは負けられません。ここで終わるわけにはいきません。心からそう思う4年間を過ごしてきたという自負があります。絶対に私たちが勝って、日本一になる。
 そのためには、まだまだ準備が足りていない、勝つべくして勝つチームにはなれていない現状をしっかりと受け止め、もう僅かしかない残された時間で、出来得ること全てに全力で取り組むしかありません。苦しい時に苦しいだけで終わらず、全てをチャンスに変え、乗り越えて、自分たちが切望する結果に繋げる。綺麗事で終わらず、それをあの場で達成できるよう、引き続き精進して参ります。
 今週末もよろしくお願いいたします。
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