石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」

(8)春の決算、その1

投稿日時:2012/05/25(金) 22:27rss

 26日は、王子スタジアムで関西大学との対戦。毎年、この時期に厳しい戦いを繰り広げているライバルとの試合である。この春、試合経験を積んできた若い選手たちが、どんな戦いぶりをするか、強敵を相手にその力が存分に発揮できるか。例年、春シーズンの仕上げとして、特別の思いを持っ戦ってくれる相手だけに、見所は一杯だ。
 なんせ関西大学には、攻守とも恐ろしいほどの才能を持った選手が何人もいる。オフェンスの前田、高崎らはオールジャパン級の選手だし、デフェンスバックを中心にした守りも堅い。そんな選手がライバル意識をむき出しに戦ってくれるのだから、これ以上の舞台はない。
 この春、明治、日大、日体大と関東勢との対戦を終え、秋の関西リーグで戦う龍谷大とも手合わせをした。しかし、それぞれの試合で登用されたのは、伸び盛りの若手が中心。昨年秋のシーズンから甲子園ボウル、ライスボウルへと続くタフな試合に出場し、試合ごとに力をつけていった選手たちの多くは、ベンチを温めることが多かった。
 オフェンスではQB畑、RB望月、鷺野、WR小山らがほとんど登場しなかったし、ラインの和田も一度も試合に出なかった。
 デフェンスも同様。昨年、スタメンで出場したラインの梶原、前川、岸、池永らはこの春、一度も試合に出ていない。LB池田、小野、DB大森、鳥内将らも前半だけは出るが、後半からは若手に出場機会を譲ることが多かった。
 その分、下級生を中心に、これまで出場機会のあまりなかった選手たちがスタメンで登場。試合を任される形で出場を続けた。QBの斎藤、前田、RBの飯田、米田、WRの木戸、梅本、ラインの木村、上沢、長森、月山らである。守備ではラインの中前、植屋、岡部、梶原弟、LBの坂本、雑賀、片桐、DBの国吉、市川、森岡らである。先日の日体大戦では、フレッシュマンのDL橋本、WR田中、木下らも登場、才能の片鱗を見せた。
 試合では、その恵まれた能力を発揮した選手もいたし、思わぬミスをしたり、思い通りにプレーできなかった選手もいた。大村コーチが「掘り出し物」と目を細めた選手もいるし「まだしばらく時間がかかりますね」と首をかしげる選手もいる。いま、素晴らしいプレーをしたと思っても、次にはそれを帳消しにするようなミスをした選手もいる。
 間違いなくいえることは、全員がまだまだ発展途上、ということ。昨シーズンの終盤、試合に出るたびに力をつけていった上級生と同様、試合を経験することで、どんどん伸びる余地があるということである。
 その成果を試す絶好の機会が今度の関大戦である。何しろ、能力の高い選手が多い。とりわけオフェンスには昨年RBで活躍した前田やWR、QBとしてスピード感あふれるプレーを連発した高崎らがいる。昨秋のリーグ戦では、それをDB香山や重田の魂のタックルが防いだが、二人はもう5年生。試合には出られない。
 果たしてLB、DBに彼らのような活躍をしてくれる選手がいるのかどうか。ラインは関大勢のスピードにどこまで対抗できるのか。見所が多いというのは、この点である。もちろん、能力の高い相手守備陣は、ファイターズの攻撃を宗やすやすとは通してくれないだろう。その警戒網をくぐってパスを通し、ランで突破するのは誰か。QBにとってもWRにとっても、もちろんRBにとっても、挑戦しがいのある相手である。
 こうして攻守とも、春のシーズンにどれだけ仕上がったのか、冬から続けてきた取り組みは間違っていなかったのか。そういう問いにも答えが出るだろう。楽しみである。ファンのみなさまも、ぜひ王子スタジアムに足を運び、自分の目で選手たちの成長ぶりを確かめていただきたい。

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