石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」
(4)JVメンバー躍動
24日は今季初めてのJV戦。相手は京都産業大。毎年のように2部の上位に食い込んでいる実力校である。メンバー表をみても、関西大倉、箕面自由、立命館宇治、大阪産業大高校など、高校フットボール界では指折りの実力校出身者が多い。
そういう相手に、ファイターズの新鮮なメンバーがどんな試合を展開するか。何があっても見届けなければと試合開始の2時間前から第3フィールドに向かった。
まずはメンバー表のチェック。先発メンバーには、下級生の頃、けがなどで出場機会の少なかった4年生4人が名前を連ねている。OLの清村、TE西田、DL堀川、LB岩田である。自身のプレーでアピールすると同時に、試合経験の少ない下級生を束ね、若手に力を発揮させる役割が期待されているのだろう。
3年生はOLの池田、WR清水、久物、RB山本、K泉山。ディフェンスではLB石川、鳥内、DB片山、脇田、塩田、折田。あとは全員2年生である。日ごろから努めて第3フィールドに顔を出していても、顔と名前が一致しないメンバーが少なくない。とりわけ2年生になったばかりのメンバーは、普段の練習では自分の背番号を付けていないから、名前を覚えている選手の方が少ない。
そういう選手が背番号を付け、入れ替わり立ち替わり出場してくれる。試合前の練習が始まる前から声を掛け、練習がスタートすれば、それぞれの動きをチェックしたくなる。そう思うと、居ても立ってもいられない。ママチャリに乗って、いそいそと出掛けた。
ファイターズのリターンで試合開始。まずはRB山本のランをキーに陣地を進める。1年生の時から期待され、大きな試合にも出場経験があるだけに、パワーが違う。今季は故障で出遅れていたが、それを感じさせない走りで陣地を進める。
このシリーズは、ファイターズのファンブルで攻守交代となったが、相手攻撃を守備陣が完封し、自陣23ヤードから再びファイターズの攻撃。山本のランなどで簡単にダウンを更新した後、先発QB西野がビッグプレーを披露する。右オープンを一気に駆け上がった63ヤードのTDランである。直線のスピードではQB陣でもトップの力をファンの目に焼き付けた。
2Qに入ると、RB陣が見せ場を作る。山本と木村悠が交互に走り、仕上げは木村悠の20ヤードTDラン。パスがなかなか通らない展開をOLの奮闘で打開し、走るスピードを買われてQBから転向した木村悠が駆け抜けた。
3QからはQBが百田に交代。立ち上がりこそもたついたが、今度は2年生RB中村行を中心にしたランプレーが機能し、自身のキーププレーもあって、あっという間にゴール前2ヤード。ここで意表をつくパスをRB田村に決めてTD。21-3となり、試合の趨勢が決まった。
4Qになると、再び中村行と木村悠のランを交互に繰り出し、早々にTD。パスが持ち味の百田がランプレーを中心に試合を進めたから、相手が戸惑ったのかも知れないが、それにしてもファイターズRB陣の元気の良さが目に付く。これが2軍、3軍のメンバーというのだから、1軍のメンバーもおちおちしておれないだろう。先週に書いた「レベルの低い選手の奮闘があって初めて勝てるチームができる」という話を地で行くJV選手の活躍だった。
この後も、百田からWR小田への30ヤードTDパス、西野からWR中原へのTDパスなどで得点を重ね、終わって見れば56-3。 試合後、鳥内監督が関学スポーツのインタビューに答えている「チャンスを与えた中でアピールしてくれた選手がいたことはよかった。評価が高くなかったLB泉やRB中村行がその筆頭」という言葉通りの試合だった。
JV戦はこの後、まだ2試合が残されている。そのうち1試合は昨年までリーグ戦で活躍していた近畿大学が相手。そこで今度はどんなメンバーがアピールしてくれるか。仕上がりの早い1年生にも出場の機会があるのか。その前に、この日の活躍を足がかりに、Vメンバーとして奮闘してくれる選手がどれだけ出てくるか。さらには、JVメンバーの活躍に刺激され、覚醒してくれるVメンバーは誰と誰だろうか。
今度の日曜日、王子スタジアムで開かれる日大との試合は、それを測る格好の舞台である。チームとして、初戦の日体大戦で出た反省点を総括し、昇華して戦ってもらいたい。今度の試合も、早くから出掛けよう。
そういう相手に、ファイターズの新鮮なメンバーがどんな試合を展開するか。何があっても見届けなければと試合開始の2時間前から第3フィールドに向かった。
まずはメンバー表のチェック。先発メンバーには、下級生の頃、けがなどで出場機会の少なかった4年生4人が名前を連ねている。OLの清村、TE西田、DL堀川、LB岩田である。自身のプレーでアピールすると同時に、試合経験の少ない下級生を束ね、若手に力を発揮させる役割が期待されているのだろう。
3年生はOLの池田、WR清水、久物、RB山本、K泉山。ディフェンスではLB石川、鳥内、DB片山、脇田、塩田、折田。あとは全員2年生である。日ごろから努めて第3フィールドに顔を出していても、顔と名前が一致しないメンバーが少なくない。とりわけ2年生になったばかりのメンバーは、普段の練習では自分の背番号を付けていないから、名前を覚えている選手の方が少ない。
そういう選手が背番号を付け、入れ替わり立ち替わり出場してくれる。試合前の練習が始まる前から声を掛け、練習がスタートすれば、それぞれの動きをチェックしたくなる。そう思うと、居ても立ってもいられない。ママチャリに乗って、いそいそと出掛けた。
ファイターズのリターンで試合開始。まずはRB山本のランをキーに陣地を進める。1年生の時から期待され、大きな試合にも出場経験があるだけに、パワーが違う。今季は故障で出遅れていたが、それを感じさせない走りで陣地を進める。
このシリーズは、ファイターズのファンブルで攻守交代となったが、相手攻撃を守備陣が完封し、自陣23ヤードから再びファイターズの攻撃。山本のランなどで簡単にダウンを更新した後、先発QB西野がビッグプレーを披露する。右オープンを一気に駆け上がった63ヤードのTDランである。直線のスピードではQB陣でもトップの力をファンの目に焼き付けた。
2Qに入ると、RB陣が見せ場を作る。山本と木村悠が交互に走り、仕上げは木村悠の20ヤードTDラン。パスがなかなか通らない展開をOLの奮闘で打開し、走るスピードを買われてQBから転向した木村悠が駆け抜けた。
3QからはQBが百田に交代。立ち上がりこそもたついたが、今度は2年生RB中村行を中心にしたランプレーが機能し、自身のキーププレーもあって、あっという間にゴール前2ヤード。ここで意表をつくパスをRB田村に決めてTD。21-3となり、試合の趨勢が決まった。
4Qになると、再び中村行と木村悠のランを交互に繰り出し、早々にTD。パスが持ち味の百田がランプレーを中心に試合を進めたから、相手が戸惑ったのかも知れないが、それにしてもファイターズRB陣の元気の良さが目に付く。これが2軍、3軍のメンバーというのだから、1軍のメンバーもおちおちしておれないだろう。先週に書いた「レベルの低い選手の奮闘があって初めて勝てるチームができる」という話を地で行くJV選手の活躍だった。
この後も、百田からWR小田への30ヤードTDパス、西野からWR中原へのTDパスなどで得点を重ね、終わって見れば56-3。 試合後、鳥内監督が関学スポーツのインタビューに答えている「チャンスを与えた中でアピールしてくれた選手がいたことはよかった。評価が高くなかったLB泉やRB中村行がその筆頭」という言葉通りの試合だった。
JV戦はこの後、まだ2試合が残されている。そのうち1試合は昨年までリーグ戦で活躍していた近畿大学が相手。そこで今度はどんなメンバーがアピールしてくれるか。仕上がりの早い1年生にも出場の機会があるのか。その前に、この日の活躍を足がかりに、Vメンバーとして奮闘してくれる選手がどれだけ出てくるか。さらには、JVメンバーの活躍に刺激され、覚醒してくれるVメンバーは誰と誰だろうか。
今度の日曜日、王子スタジアムで開かれる日大との試合は、それを測る格好の舞台である。チームとして、初戦の日体大戦で出た反省点を総括し、昇華して戦ってもらいたい。今度の試合も、早くから出掛けよう。
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