石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」
(10)悔しい引き分け
13日の対戦相手は関西大学。ここ数年、厳しい戦いを強いられている相手だ。会場は京都・西京極のたけびしスタジアム京都。設備の整った立派なグラウンドだが、甲東園からは遠い。しかし、その遠さにもかかわらず、両サイドのスタンドに多くの観客が詰めかけている。多くのファンが来場してくれた今日のグラウンドで、初めて応援に来た人たちも堪能させるような戦いを繰り広げてくれ」という気持ちがさらに高まった。
期待は裏切られなかった。双方が全力で攻め合い、守りあって、終わってみれば17―17。どちらにも軍配が上がらず「痛み分け」のような状態で試合を終えた。
先手を取ったのはファイターズ。相手が自陣40ヤード付近から投じた短いパスをDB加藤がインターセプトして攻撃権を奪取。相手陣46ヤード付近から始まった攻撃でRB平野、RB永井が立て続けに走って相手ゴール前。そこからRB井上が7ヤードを走ってTD。K大西のキックも決まって7―0と先手を取る。
しかし、相手もひるまない。能力の高いQBのパスにランプレーを織り交ぜて陣地を進める。仕上げは長いパス。それが右サイドに決まってTD。キックも決めて同点に追いつく。
これは、難しい試合になるぞ、と思った通り、双方ともに攻め合い、守り合っているうちに前半が終了。
第3Qに入っても状況は変わらない。双方が攻め合い、守り合って互いに無得点。それでも先手を取ったのがファイターズ。第3Q終了間際にQB星野弟がWR小段へ21ヤードのパスを通して陣地を進める。4Qに入っても星野弟のキープ、小段へのパスであっという間に相手ゴール前。そこから星野弟がWR五十嵐に短いパスを決めてTD。14-7とリードを広げる。
しかし、相手の士気は下がらない。果敢なパス攻撃で陣地を進め、ファイターズの反則でつかんだチャンスをFGに結びつけてまずは3点を獲得。次の攻撃シリーズでファイターズがFGで3点を返し、再び7点差を取り戻す。
残り時間は2分。ファイターズの守備力を考えれば、そのまま逃げ切れるかも、という考えも浮かんだが、相手は全力で攻め込んでくる。時間との戦いもあって、パス攻撃しか選択肢がないような状況だったが、短いパスを次々と決めてゴールに迫り、終了間際に同点に追いついた。
その粘り、その気迫、その結束。プレーヤーの技術にプラスしたそうした「資源」を総動員して引き分けに持ち込んだ相手の戦いぶりに、ファイターズの諸君も考えさせられることが多かったに違いない。こういう戦いを経験し、さらなる成長を続けてこそ、未来は開ける。
引き分けという結果から学び、更なる向上につなげるなら、引き分けに持ち込まれた悔しさも穫(かて)になる。それを次なる神戸大戦で証明してもらいたい。
期待は裏切られなかった。双方が全力で攻め合い、守りあって、終わってみれば17―17。どちらにも軍配が上がらず「痛み分け」のような状態で試合を終えた。
先手を取ったのはファイターズ。相手が自陣40ヤード付近から投じた短いパスをDB加藤がインターセプトして攻撃権を奪取。相手陣46ヤード付近から始まった攻撃でRB平野、RB永井が立て続けに走って相手ゴール前。そこからRB井上が7ヤードを走ってTD。K大西のキックも決まって7―0と先手を取る。
しかし、相手もひるまない。能力の高いQBのパスにランプレーを織り交ぜて陣地を進める。仕上げは長いパス。それが右サイドに決まってTD。キックも決めて同点に追いつく。
これは、難しい試合になるぞ、と思った通り、双方ともに攻め合い、守り合っているうちに前半が終了。
第3Qに入っても状況は変わらない。双方が攻め合い、守り合って互いに無得点。それでも先手を取ったのがファイターズ。第3Q終了間際にQB星野弟がWR小段へ21ヤードのパスを通して陣地を進める。4Qに入っても星野弟のキープ、小段へのパスであっという間に相手ゴール前。そこから星野弟がWR五十嵐に短いパスを決めてTD。14-7とリードを広げる。
しかし、相手の士気は下がらない。果敢なパス攻撃で陣地を進め、ファイターズの反則でつかんだチャンスをFGに結びつけてまずは3点を獲得。次の攻撃シリーズでファイターズがFGで3点を返し、再び7点差を取り戻す。
残り時間は2分。ファイターズの守備力を考えれば、そのまま逃げ切れるかも、という考えも浮かんだが、相手は全力で攻め込んでくる。時間との戦いもあって、パス攻撃しか選択肢がないような状況だったが、短いパスを次々と決めてゴールに迫り、終了間際に同点に追いついた。
その粘り、その気迫、その結束。プレーヤーの技術にプラスしたそうした「資源」を総動員して引き分けに持ち込んだ相手の戦いぶりに、ファイターズの諸君も考えさせられることが多かったに違いない。こういう戦いを経験し、さらなる成長を続けてこそ、未来は開ける。
引き分けという結果から学び、更なる向上につなげるなら、引き分けに持ち込まれた悔しさも穫(かて)になる。それを次なる神戸大戦で証明してもらいたい。
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