主務ブログ2024

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「絶対に勝つ」という執念

投稿日時:2023/11/09(木) 22:54

 10月29日の立命館大学vs関西大学の一戦、私はライブ配信で見ていました。昨年は関西大学が勝ったこのカードですが、今年は立命館大学が試合内容として圧倒しており、点差以上に強いチームに仕上がっていました。こんな強いチーム相手に、2週間後エンジ色の集団を目の前にして、自分たちのやってきたことに本当に確信を持って勝負に挑むことができるのか。そんな不安を払拭する為にそこから練習を続けていました。
 試合において何が勝敗を分けるのか、私は気持ちの差がやはり大きく勝敗を左右するのではないかと思います。オフェンスであればどれだけ完璧なアサイメントでもこなしているだけでは勝てないと思います。OLは意地でも笛が鳴るまで足を掻き続けてブロックする、WRは厳しい位置にボールが来たとしてもジャンプをして突っ込んで取りにいく。ディフェンスも同じで、ただタックルするというのではなく意地でも相手を倒すハードタックルをするという気持ちを持ってプレーする、必死にパシュートして何としても追いかける。一人ひとりの「絶対に勝つ」という執念が大一番では絶対に必要です。
 どれだけ気持ちが大事と言え、プレーの質が低ければ結局の所勝てないと言う人もいると思います。しかし、気持ちの乗っていないプレーを何百回練習しても試合で通用するプレーにはなりません。緻密な戦略を理解した上で、気持ちの入ったプレーをすることで相手との勝負になると思います。
 松浦静山の言葉で「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というものがあります。負ける時は必ず負けに繋がる要因があります。この要因は試合の時に突然姿を現すものではありません。練習の中から様々な場面で負ける要素が転がっています。それらの要素を一つ一つ潰していくしかありません。
 私たちに与えられた時間は残り少ないです。この時間をどのように使うのか、いつも通りに過ごしても躍起になって行動しても過ぎる時間は同じです。今この時の行動からもう一歩深く考えて行動することでチームとして少しでも良い方向に向いていくはずです。
 負けて学べることは確かにあります。しかし勝ってこそ学ぶべきことが多くあると思います。勝って次に進む為に、やるべき事は各々違えど全身全霊で残りの期間を過ごしていきます。どれだけ練習しても不安が完全に取り除かれることはありません。しかし、やれることは全て行って決戦の舞台へと臨みます。
 最後になりましたが、第5節まで沢山の応援をありがとうございました。OB/OG、保護者、ファン、全ての方々の応援があったからこそ、私たちはここまで取り組んでくることができました。次節は今年一番の山場です。これまでにない程の方々に来ていただき、スタンドが青色で染まっていることを願っています。
 「11.11」第6節・立命館大学戦、ご声援の程よろしくお願いいたします。

細部へのこだわり

投稿日時:2023/10/27(金) 12:11

 秋のリーグ戦が開始して約2ヶ月が経ち、2023年度のチームで戦うことができるリーグ戦も残り3試合となりました。ここまで満足する勝利が出来ず、このままではライバルたちに敗北を喫するのではないかという不安を日々感じ、何か1つでも変えなければいけないと焦りながら過ごしております。
 私は日頃から練習開始前にサイドラインを綺麗にしようと選手に言っています。言い始めた当初は言われるまでサイドラインは汚いままでした。しかし、次第に幹部以外の4年生も声掛けをするようになり、一人一人がサイドラインを綺麗に保つように意識していけるようになりました。何故、私がサイドラインを綺麗に保つことを意識しているかというと、フィールドで起きている問題を解決する為には普段から細部にまで気を使える意識を持つことが必要だと感じているからです。
 高校時代、顧問の先生にサイドラインは必ず綺麗にすること、防具は綺麗に並べて置くことを口酸っぱく言われていました。これは単に見栄えを良くする為だけに言われていた訳ではありません。サイドラインを綺麗にするということはゴミが落ちていないか、道具が散乱していないかなど、細かいことに対して目を向けることを怠らないようにするためでした。サイドラインの事すら意識して見る事が出来ない選手がフィールド内で起きている小さな変化に気づくことが出来る訳がない。至極、当然な事です。
 「神は細部に宿る」
 これは建築家ミース・ファン・デル・ローエの言葉です。細部へのこだわりが作品の本質を決めるという意味があります。これはフットボールにおいても言えると思います。「Dominate」をする為にはフットボール自体だけでなくそれに付随する全てのことにこだわりを持たなければいけません。
 近畿大学戦から2週間、部員1人1人が毎日こだわりを持って行動をしてきました。そのこだわり自体は影響の小さなものかもしれませんが、小さなことが大きく物事を変えると信じています。私たちのこだわりが京都大学戦で観客の皆様に伝わった時には、私たちの求める勝利が手に入るのではないかと考えています。
 明日の京都大学との試合は伝統の一戦と言われています。そして、今シーズン京都大学は開幕4連勝してきています。私たちの想像を超えるほど波に乗ってくるでしょう。その中で私たちは、選手、スタッフ関係なく試合の始まる笛が鳴るまで相手を「Dominate」するために出来る最善の行動を取って試合に望みます。
 京都大学戦はこれまでの試合とは違い、何か起きる試合だと私は考えています。しかし、イレギュラーなことが起きたからといって取り乱すのではなく、平常心を保って試合を作っていきます。ご声援の程よろしくお願いいたします。
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