主務ブログ2025
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他責
投稿日時:2012/05/25(金) 20:22
こんにちは。
すっかり更新がご無沙汰になってしまいました。大変申し訳ございません。
前回の更新から、日本大学戦、龍谷大学戦、日本体育大学戦と、3つのゲームを戦ってきました。それぞれを振り返って感じたことを綴りたいと思います。
◆5月5日(土)日本大学定期戦@東京
この試合を通して感じたことはチーム全体に「他責」の心があるということでした。
試合全体を通して関学サイドラインの雰囲気は浮き沈みがありました。誰かが良いプレーをすればチーム全体の士気は上がりますが、流れが悪い時にそれを本気で変えようとする者がいませんでした。
選手にもスタッフにも同じことが言えます。「誰かがやってくれているだろう。」そんな考えが全員の行動から手に取るようにわかります。だから最悪の事態の想定もしていませんし、事が起こってしまっても全員でカバーしあうこともできません。
チーム全員、「俺の、私のせいではない。」「俺に、私には関係ない。」そんな雰囲気がチームに漂っています。
私の目に映っている今のチームは「俺の、私のチーム」であると心の底から思えていない仲間が多いように感じています。
その原因としては昨年、学生日本一を勝ち取ったこともあげられます。
チームメイト、特に4年生は去年、学生日本一になったことにプレッシャーを感じています。あるコーチがおっしゃっていたのですが、勝った次の年は純粋な自分の気持ちで行動するというよりも「勝たなければ」というプレッシャーによって行動してしまっている4年生が多くなる、ということを聞きました。
人から言われたり、見えないプレッシャーによっておきた行動は本気とは言えません。自分の気持ちから生み出された行動をしなければ本気でできません。
我々は負けました。ここで本気になれなければ後はない。本気になれば「全部俺の、私のせいや。」と心から言えるはずです。私はこのチームをそのような集団にするということを胸に次節、龍谷大学戦に臨みました。
◆5月13日(日)龍谷大学戦(関西学生大会)
龍谷大学戦前の1週間はチームを、特に4年生を1つにすることだけを考えて取り組みました。この試合での目標を掲げ、そこに4年生が本気になり、その目標達成を目指すために1つになろうと考えました。
龍谷大学戦では「圧倒する」ということを目標に掲げました。
どんな場面、どんな状況でも相手を「圧倒」し続ける。小手先の技術やアサイメントではなく、気持ちで勝とうということです。ただ押し切る、ボールに食らいつく、ボールを投げ込む、少しでも前で止める、ボールを少しでも前に進める、といったシンプルなことにこだわってやろう。そのために「圧倒」し続けるという目標を掲げました。
しかし、いざ試合を終えての感想は「思いが1つではない」ということでした。
今思うと「圧倒」という目標を掲げていたのは幹部、パートリーダーなどの少数だけだったような気がします。目標に対して4年生全員を本気にさせるどころか、幹部、パートリーダーが「圧倒」について熱く考えることばかりに集中してしまい、他の4年生たちを絡めていくことができませんでした。
「圧倒」するということについて掲げるだけではなく、それを4年生全員が考え続ける必要があると感じました。
◆5月19日(土)日本体育大学戦(交流戦)
まず、4年生全員で「圧倒」するということはどういうことなのかを考えました。ポジションごとに何で圧倒するのかを出し合い、4年生全員が各ポジションの「圧倒」に納得したうえで練習中はもちろんのこと、練習の前後でポジションを越えて「圧倒」を求めて、求められる関係になることで4年生が一つになるのではと考えました。
しかし、私はこの1週間、何かが物足りないと終始感じていました。
確かに4年生同士が話し合う時間は格段に増え、その分だけ4年生が少しずつ1つになっていくのが見えています。しかし、まだまだチーム全体に伝えられていないのが現状です。
練習でも試合でも変に冷静な4年生が多いような気がします。変に落ち着いていて「圧倒」できると思いません。
もっと熱く、貪欲で1人1人の本気が伝わるフィールドそしてサイドラインにしたい。私が考えているのはそのことだけです。
3試合とも多くの方々に我々の試合をご観覧下さり、感謝いたします。
明日土曜日は早くも5月の最終ゲームの関西大学戦です。皆さまの変わらぬご声援の程、宜しくお願い申し上げます。
すっかり更新がご無沙汰になってしまいました。大変申し訳ございません。
前回の更新から、日本大学戦、龍谷大学戦、日本体育大学戦と、3つのゲームを戦ってきました。それぞれを振り返って感じたことを綴りたいと思います。
◆5月5日(土)日本大学定期戦@東京
この試合を通して感じたことはチーム全体に「他責」の心があるということでした。
試合全体を通して関学サイドラインの雰囲気は浮き沈みがありました。誰かが良いプレーをすればチーム全体の士気は上がりますが、流れが悪い時にそれを本気で変えようとする者がいませんでした。
選手にもスタッフにも同じことが言えます。「誰かがやってくれているだろう。」そんな考えが全員の行動から手に取るようにわかります。だから最悪の事態の想定もしていませんし、事が起こってしまっても全員でカバーしあうこともできません。
チーム全員、「俺の、私のせいではない。」「俺に、私には関係ない。」そんな雰囲気がチームに漂っています。
私の目に映っている今のチームは「俺の、私のチーム」であると心の底から思えていない仲間が多いように感じています。
その原因としては昨年、学生日本一を勝ち取ったこともあげられます。
チームメイト、特に4年生は去年、学生日本一になったことにプレッシャーを感じています。あるコーチがおっしゃっていたのですが、勝った次の年は純粋な自分の気持ちで行動するというよりも「勝たなければ」というプレッシャーによって行動してしまっている4年生が多くなる、ということを聞きました。
人から言われたり、見えないプレッシャーによっておきた行動は本気とは言えません。自分の気持ちから生み出された行動をしなければ本気でできません。
我々は負けました。ここで本気になれなければ後はない。本気になれば「全部俺の、私のせいや。」と心から言えるはずです。私はこのチームをそのような集団にするということを胸に次節、龍谷大学戦に臨みました。
◆5月13日(日)龍谷大学戦(関西学生大会)
龍谷大学戦前の1週間はチームを、特に4年生を1つにすることだけを考えて取り組みました。この試合での目標を掲げ、そこに4年生が本気になり、その目標達成を目指すために1つになろうと考えました。
龍谷大学戦では「圧倒する」ということを目標に掲げました。
どんな場面、どんな状況でも相手を「圧倒」し続ける。小手先の技術やアサイメントではなく、気持ちで勝とうということです。ただ押し切る、ボールに食らいつく、ボールを投げ込む、少しでも前で止める、ボールを少しでも前に進める、といったシンプルなことにこだわってやろう。そのために「圧倒」し続けるという目標を掲げました。
しかし、いざ試合を終えての感想は「思いが1つではない」ということでした。
今思うと「圧倒」という目標を掲げていたのは幹部、パートリーダーなどの少数だけだったような気がします。目標に対して4年生全員を本気にさせるどころか、幹部、パートリーダーが「圧倒」について熱く考えることばかりに集中してしまい、他の4年生たちを絡めていくことができませんでした。
「圧倒」するということについて掲げるだけではなく、それを4年生全員が考え続ける必要があると感じました。
◆5月19日(土)日本体育大学戦(交流戦)
まず、4年生全員で「圧倒」するということはどういうことなのかを考えました。ポジションごとに何で圧倒するのかを出し合い、4年生全員が各ポジションの「圧倒」に納得したうえで練習中はもちろんのこと、練習の前後でポジションを越えて「圧倒」を求めて、求められる関係になることで4年生が一つになるのではと考えました。
しかし、私はこの1週間、何かが物足りないと終始感じていました。
確かに4年生同士が話し合う時間は格段に増え、その分だけ4年生が少しずつ1つになっていくのが見えています。しかし、まだまだチーム全体に伝えられていないのが現状です。
練習でも試合でも変に冷静な4年生が多いような気がします。変に落ち着いていて「圧倒」できると思いません。
もっと熱く、貪欲で1人1人の本気が伝わるフィールドそしてサイドラインにしたい。私が考えているのはそのことだけです。
3試合とも多くの方々に我々の試合をご観覧下さり、感謝いたします。
明日土曜日は早くも5月の最終ゲームの関西大学戦です。皆さまの変わらぬご声援の程、宜しくお願い申し上げます。
「狭い門」
投稿日時:2012/04/24(火) 09:09
皆さん、こんにちは。主務ブログ2回目です。更新が遅くなって申し訳ありません。
4月8日に新年度のお祈りを経て、2012年度FIGHTERSが改めてスタートしました。新年度のお祈りは顧問の前島先生に式を執っていただきました。聖書の箇所は「狭い門から入りなさい」でした。
私はキリスト教の学校・啓明学院の出身なので、ほぼ毎日のスケジュールに礼拝の時間が組まれており、中学・高校生活の中でこの聖書の箇所は幾度となく耳にしました。聞くたびに自分の日頃の行いや人生を考えさせられ、背筋が伸びる思いです。
人生においてもFIGHTERSでの生活も同じです。ただ青いユニフォームを着ただけでは強くはなれません。ただ先輩方のしてきたことをなぞっているだけでは強いチームにはなれません。
この厳しい環境で自らの行いを考え、より「狭い門」を選ぶことが出来るか。
FIGHTERSという環境は素晴らしい環境であると思います。さらにそのことはチームの全員が理解しています。しかし、今のチームはその環境を眺めているだけで満足し、目標や自らの純粋な思いを見失いがちです。
我々の目標は「一人前の人間」になること。我々の思いとは「勝つ」ことです。そのことを忘れてしまっているような気がして「もったいない」と思ってしまう言動を多々見かけます。
4月21日明治大学戦、待ちに待った初戦。お祈りで前島先生のメッセージの大切さを痛感させられた試合でした。
結果は29-14で勝利を収めることができましたが、内容は散々なものでした。フィールドの中を歩いて帰ってくる者がいたり、メンバーチェックでミスが起こったり、サイドラインから中の11人にかける言葉も少なく、いらない反則を連発したり、と様々な反省が残りました。
プレーの内容に関する反省も多く出たでしょう。しかし、我々はアサイメントよりももっと根本的に大切な事を再確認させられました。
これから試合をしていくうえで大切なこと、フィールドの中でのFIGHTERSとしての立ち居振る舞い、集散へのこだわりや仲間と高めあうという心…。何よりも我々の目標、思いはどこに行ってしまったのでしょうか。
来る5月5日の日本大学戦に向けて気合を入れ直してチームを変えます。関東遠征で関西の方にはご観戦頂くことが難しくはなるとは思いますが、より成長したFIGHTERSをお見せできるよう、この2週間取り組んでいきます。
追伸
4月14日に行われた"FIGHTERS DAY"についてです。ファイターズファミリーの交流を深めるイベントとして開催した今年の"FIGHTERS DAY"は、午前中に部内紅白戦、午後はOB、高等部、中学部、初等部、ブルーナイツ、シニアファイターズの方々をお招きしてのタッチフット、フラッグフット交流試合というスケジュールで行われました。また、ファンクラブの皆様には観戦のご案内をさせていただきました。
多くの方々にご観覧、ご参加いただき、本当にありがとうございました。
4月8日に新年度のお祈りを経て、2012年度FIGHTERSが改めてスタートしました。新年度のお祈りは顧問の前島先生に式を執っていただきました。聖書の箇所は「狭い門から入りなさい」でした。
私はキリスト教の学校・啓明学院の出身なので、ほぼ毎日のスケジュールに礼拝の時間が組まれており、中学・高校生活の中でこの聖書の箇所は幾度となく耳にしました。聞くたびに自分の日頃の行いや人生を考えさせられ、背筋が伸びる思いです。
人生においてもFIGHTERSでの生活も同じです。ただ青いユニフォームを着ただけでは強くはなれません。ただ先輩方のしてきたことをなぞっているだけでは強いチームにはなれません。
この厳しい環境で自らの行いを考え、より「狭い門」を選ぶことが出来るか。
FIGHTERSという環境は素晴らしい環境であると思います。さらにそのことはチームの全員が理解しています。しかし、今のチームはその環境を眺めているだけで満足し、目標や自らの純粋な思いを見失いがちです。
我々の目標は「一人前の人間」になること。我々の思いとは「勝つ」ことです。そのことを忘れてしまっているような気がして「もったいない」と思ってしまう言動を多々見かけます。
4月21日明治大学戦、待ちに待った初戦。お祈りで前島先生のメッセージの大切さを痛感させられた試合でした。
結果は29-14で勝利を収めることができましたが、内容は散々なものでした。フィールドの中を歩いて帰ってくる者がいたり、メンバーチェックでミスが起こったり、サイドラインから中の11人にかける言葉も少なく、いらない反則を連発したり、と様々な反省が残りました。
プレーの内容に関する反省も多く出たでしょう。しかし、我々はアサイメントよりももっと根本的に大切な事を再確認させられました。
これから試合をしていくうえで大切なこと、フィールドの中でのFIGHTERSとしての立ち居振る舞い、集散へのこだわりや仲間と高めあうという心…。何よりも我々の目標、思いはどこに行ってしまったのでしょうか。
来る5月5日の日本大学戦に向けて気合を入れ直してチームを変えます。関東遠征で関西の方にはご観戦頂くことが難しくはなるとは思いますが、より成長したFIGHTERSをお見せできるよう、この2週間取り組んでいきます。
追伸
4月14日に行われた"FIGHTERS DAY"についてです。ファイターズファミリーの交流を深めるイベントとして開催した今年の"FIGHTERS DAY"は、午前中に部内紅白戦、午後はOB、高等部、中学部、初等部、ブルーナイツ、シニアファイターズの方々をお招きしてのタッチフット、フラッグフット交流試合というスケジュールで行われました。また、ファンクラブの皆様には観戦のご案内をさせていただきました。
多くの方々にご観覧、ご参加いただき、本当にありがとうございました。
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