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「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

投稿日時:2014/11/17(月) 22:29

 関西大学との試合は想定してはいましたが厳しい戦いとなりました。リーグ戦では初めて先制点を許し、少しチームが浮つきそうになりました。主将の鷺野が直後のオフェンスでTouchdownを取り返したことによって何とかサイドラインが落ち着きはしたものの、何とか僅差で勝利する結果となりました。「もし、先制がField GoalでなくTouchdownだったら」「もし、関大のスペシャルプレーが成功していたら」。振り返ってみれば負けていてもおかしくないと思えるような試合であったことを改めて感じます。
 元プロ野球の監督・野村克也さんの有名な言葉に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」があります(元は肥前国平戸藩藩主・松浦清の剣術書「剣談」からの引用だそうですが)。鳥内監督も同じような事を夏合宿の際に話されていました。「フットボールの試合で負けるチームの原因は、準備不足や反則での自滅が大半や。うちが今まで3年間たまたま立命や関大に勝てているのは、相手が我々よりも多くのミスを犯しているから」。
 立命館大学は、第5節での関西大学との試合でオフェンス・ディフェンス・キッキングのどこにも目立ったミスはなく、「21対0」のスコアが示す以上にほぼ完璧とも言える試合内容でした。「ホンマに強い」。この一言が正直な感想です。逆に同じ関西大学を相手にした我々の前節の試合は多くの反則を犯してしまいました。その意味では我々にとってはまさに「不思議の勝ち」であったと思います。
 立命館大学との試合では反則やミスを犯していては勝ち目のないことは明白です。残された日数、グラウンドでの練習はもちろん、あらゆる場面で相手を想定し、可能な限りの準備をして、これまで出てきた負の要素をプラスに変えていかなければなりません。
 そしてこれまでの対戦相手以上に苦しい場面や上手くいかないことが一番多くあるかもしれません。ですが我々は挑戦者であり、それまで行ってきた準備を信じて、目の前の1プレー1プレーに臨みます。スローガンである「Challenge」をフィールドの11人はもちろん、サイドラインの選手、スタッフが体現していきます。
 私の個人的なことでいえば、高校生の時から数えてみて9回目となる今回の立命館との戦い。言い換えると人生で最後の立命館大学戦です。必ず勝利してキンチョウスタジアムのメインスタンドを青で埋め尽くして下さるファンの皆様と共に歓喜の「空の翼」を歌いたい。その為に自分自身はもちろん、我々FIGHTERSが今の瞬間に出来ること全てを行い、今シーズン最大の「Challenge」をし続け、そして我々の全てをぶつけたいと思います。

◆お知らせ
1)11/23立命館大学戦への応援バスツアー(関学生限定)が実施されます。
 西宮北口駅南側徒歩2分の芸術文化センター西側に11:45集合、12:00出発(キンチョウスタジアム13:00到着予定)
 参加希望の方は氏名、学年、学籍番号、性別、電話番号を明記の上、「コチラ」(体育会学生本部・勝又本部長)までご連絡ください。参加者には限定特典として「観戦ガイド」と「オリジナルシリコンバンド」をプレゼントします。
2)関学女子学生の方にはキティちゃんシャープペンシルをプレゼントします。グッズ販売所にて関学生という事をお伝えください。
 また、関学生(男女問わず)には一つ以上のグッズを購入して頂いた方にオリジナルクリアファイルをプレゼントします(一般のお客様でもグッズ3,000円以上をお買い上げいただいた方には同様にクリアファイルをプレゼント)。
 たくさんの方にお越し頂き、キンチョウスタジアムを青く染めていただきたいと思います。応援宜しくお願い致します。

【Next Game】
関西学生リーグDiv.1最終節
11月23日(日) vs立命館大学PANTHERS
@キンチョウスタジアム 14:00KICKOFF

無心という境地

投稿日時:2014/11/06(木) 22:56

 前節の京都大学戦、相手の気持ちがこもっていたこと、対する我々には多くのミスや反則が出たこと、などから点差以上に厳しい試合となりましたが、下級生の奮闘・活躍により何とか勝利を収めて全勝をキープすることができました。そして、いよいよ優勝を争う試合を迎えようとしています。
 第6節の相手・関西大学は学生界でもトップクラスのアスリート集団。春の関関戦では何とか勝利することが出来ましたが、その時とは比にならないほどの強力なチームになっています。オフェンスには瞬足のランナーやレシーバー陣が常に一発TDの脅威を持ち、それを支える大型ラインも強力。何よりも日本代表にも選抜されたレベルの高いQBコンビ。ディフェンスは説明不要なほどにスピードとパワーに溢れた日本代表級の選手が揃っています。そのような相手に対してどう立ち向かうのか。
 「神は細部に宿る」という言葉のように、いかなる強い相手にも我々が胸を張って勝負が出来ると言えるよう、「ファンダメンタルへのこだわりと意識」、「1プレイに対する理解力から成せる体の動き」など、細かな部分まで武器してに戦います。残されたわずかな時間も4年生はもちろんのことチーム全員が考えて最後まで細部まで準備していくことで、結果を出すことが出来るのだと思っています。
 さて、先月下旬にOB会報の「Fight On」No.93が発行され、我々現役にも配られました。その中には「領家先生の教え~未来への伝言~」と題して小野ディレクターがコラムを書かれています。領家穣先生はファイターズで部長を務められた先生で、1年前の「Fight On」NO.91にこのコラムの第1回が掲載され、その時にも興味深く読ませていただきました。
 第1回では、ファイターズが今も続く高校生向けのクリニックを90年代半ばに他校に先駆けて始めたことは、領家先生の「新手一生」という教えから来るものであると紹介されていました。当時、関西学院の持つ技術やノウハウを日本のフットボール界に活かすことには周りの反対や批判もあったということですが、「意図としてそういった技術やノウハウをオープンにすることで、いつも新しい技術を開発し続けようと『さぼらず』に成長しようとする」ことが大事であると書かれていて、大変感動させられたことを覚えています。
 今回の第2回では「無心になれ」というChapterがあり、この最後に小野ディレクターは「3連覇中のチームにとって切実なテーマ」と書かれています。「無心が一番強いんや」と先生はよくおっしゃっていたそうです。人間はあらゆる雑念を取り払い、「ゾーン」や「フロー」と言った究極の精神状態に入れた時に、身体が一番動ける状態になれます。今の我々にある雑念の中の一つには「3連覇しているディフェンディングチャンピオンという意識」もあるのかもしれません。しかし、あくまでも3連覇したのは過去3年の4年生が作り上げたチームです。今年の2014年度FIGHTERSが作り上げていっているチームは別のものであり、スローガンである「Challenge」、自分たちが「挑戦者」であるという意識を常に持って、自分たちの目標である「真の日本一」まで挑戦し続けていきたいと思います。もちろん、ただただ何も考えずにがむしゃらにプレーしただけで勝てるわけはありません。試合で無心となってプレーを行える、無心で体が動く、無心のうちに考えて自分の中でアジャストが出来るように、日々の練習から常に試合をイメージし準備しつくして、試合当日に雑念のない「無心」という究極の精神状態に近づけることの出来るように取り組んで行きます。

◆お知らせ◆
 次節から新商品のネックウォーマー、ニット帽、マフラーを販売します。そして3,000円以上のグッズをお買い上げのお客様にはFIGHTERSオリジナルクリアファイルをプレゼントいたします。是非お買い求めください。
 また、前々節、前節からの引き続きの企画として、新しい等身大パネルが登場します。また、関学の女子学生にはFIGHTERSとキティちゃんのコラボシャープペンシルのプレゼントも行っています。是非スタジアムに足をお運びください。

【Next Game】
11月9日(日) vs関西大学KAISERS
@神戸ユニバー記念競技場 14:00KICKOFF
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