石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」
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(5)指導者の哲学
投稿日時:2016/05/03(火) 11:52
1日、5月の光を浴びて新緑がまぶしい。そんな王子スタジアムに青と赤の戦士が顔を揃える。シーズンが開幕したばかりというのに、もう日大との戦いである。毎年春、東京と関西で交互に開催される定期戦だが、あの赤いユニフォームを見ただけで、特別の感慨がある。僕のようなスタンドからの観戦者でさえ、胸が高鳴るのだから、実際にグラウンドで相まみえたOBたちの胸中はいかばかりか。
試合前、日大フェニックス全盛期のプレーヤーで、いまは共同通信の記者をされている宍戸博昭さんの顔が見えたので、少しばかり話をした。時候の挨拶程度だが、握手を交わすと、一気に距離が縮まる。そういうことができるのも、互いに東西の雄として覇を競い、日本フットボール界を支えてきた両チームの存在があってこそだ。本当にありがたいライバルである。
先発メンバーを見る。けがのため今季はまだ一度も試合に出場していない主将山岸、副将松井に加え、この日は攻守の大黒柱、QB伊豆、DL松本も負傷のため名前がない。将棋で言えば飛車と角、野球で言えばエースと4番打者を欠いたまま、まともに試合ができるのか。思わず不安が横切る。同時に、いやいや、今日は若手の力を試すチャンス。攻撃で言えばQB百田、C光岡、WR松井、守備でいえばDL柴田、DB横澤、LB松本ら2、3年生の力を試す絶好の機会である。高校時代から注目されていたタレントが揃い、海外からのメンバーも充実している日大にどこまで力を発揮できるのか。勝敗よりも、彼らの活躍振りに焦点を当てて応援席に座る。
ファイターズのキックオフで試合開始。DB岡本の強烈なタックルで相手のリターンを止め、日大の攻撃は自陣22ヤードから。そこで横澤がロスタックル、続いて柴田がQBサック。あっという間に攻撃権がファイターズに移る。
しかし、日大の守備陣も強い。ファイターズは3回連続中央のランプレーを選択したが、全く進まない。K西岡がパントを蹴って日大に攻撃権が移る。逆に日大はQB高橋の短いパスで陣地を稼ぎ、簡単にダウンを更新。次は強力なランプレーで陣地を進める。これは手強いぞと思った瞬間、横澤が狙い澄ましたように相手パスを奪い、攻守交代。
相手陣29ヤードから始まったファイターズの攻撃だが、ここでもランが進まず、パスも通らない。仕方なくFGを選択。42ヤードと結構難しい距離が残されたが、西岡が落ち着いて決め、ファイターズが先制。
次のプレ-で再び副将岡本が奮闘。相手リターナーがファンブルしたボールを素早く確保してターンオーバー。再び相手陣25ヤードからファイターズの攻撃が始まる。しかしながら相手守備陣は強い。中央のランプレーが止められ、再びFGにトライ。距離は40ヤードだったが、ここも西岡が冷静に決めて6-0とリードを広げる。とはいえ、相手守備は強いし、攻撃も強力なランナーが次々と押し込んでくる。じわじわと陣地を進められ、気がつけばゴール前10ヤード。そこでTDパスを決められ、あっという間に逆転。守備陣の活躍でつかんだ2度の好機になんとか手に入れた6点をあっさりひっくり返されてしまう。
しんどい試合になりそうだ、と覚悟していたら、今度はQB百田が居直った。自陣23ヤードから始まった攻撃でいきなりWR松井に27ヤードのパスをヒット。続くシリーズは山口、加藤、橋本のRB陣が立て続けに相手守備陣を交わしてゴール前27ヤードまで前進。一度は反則で39ヤードまで下げられたが、そこから百田がゴールポストの下に走り込んだWR水野に思い切りのよいパスを投げ込みTD。西岡のキックも決まって、再び主導権を取り戻す。
この場面、相手DBのカバーもよかったが、それ以上のスピードで走り込んだレシーバーとQBの呼吸がぴたりと合い、これぞ「パスの関学」と思わせる見事なパスプレーを見せつけた。
こうなると、大きな試合の経験が少ない百田も落ち着く。再三のドロープレーでRBを走らせ、要所でWR亀山や前田、松井にパスを通す。4Qの終盤には前田へのTDパスをきれいに決めて23-10。
残り時間は4分足らず。だが、日大陣12ヤードから始まった日大の攻撃が執拗に続く。強力なRB陣のランとパスを交互に使い分け、時間と競争するように陣地を進めてくる。それを断ち切ったのが、またもや横澤。相手QBの動きを冷静に見据え、狙い澄ませたタイミングでパスコースに体を入れて相手ボールを奪い取った。
残り時間は9秒。攻撃権はファイターズにある。誰もがニーダウンで試合終了と思ったところで、ファイターズベンチはタイムアウトを要求。再度、プレーする意向を見せる。
瞬間、なんでやねん、と思ったが、次のプレーでボールを持たせたのがRB中村行。そう、先週のJV戦で大活躍した選手である。
「そうか、これは先週の活躍に対するご褒美か」と思った僕は、思慮が足りなかった。
試合後、報道陣のインタビューを終えた鳥内監督に、最後の場面の意図を訪ねると、こんな説明が返ってきた。
「経験の少ない選手がこういうタフな相手にどれだけやれるか試したかった」「中村だけじゃないですよ。ラインの池田や生瀬の動きも見たかったんです。彼らが、こういう場面でどんな動きをするか、それを見たいから最後までやったんです」
なるほどと思った。せっかくのライバルとの戦いである。まだ1軍の試合経験の少ない選手が日大相手にどんな動きをするか。相手の強さを肌で感じて、それを今後の取り組みにどう生かすか。そんなことを考えると、たとえ1プレーであっても、そんな選手にプレー機会を与えたい。そういう話だった。
感服した。あらゆる機会を捕まえて選手の力を引き出そうとするファイターズの監督やコーチの哲学が、その一言に垣間見えた。この説明を聞いて、僕はライバルとの試合に勝ったこと以上にうれしかった。
試合前、日大フェニックス全盛期のプレーヤーで、いまは共同通信の記者をされている宍戸博昭さんの顔が見えたので、少しばかり話をした。時候の挨拶程度だが、握手を交わすと、一気に距離が縮まる。そういうことができるのも、互いに東西の雄として覇を競い、日本フットボール界を支えてきた両チームの存在があってこそだ。本当にありがたいライバルである。
先発メンバーを見る。けがのため今季はまだ一度も試合に出場していない主将山岸、副将松井に加え、この日は攻守の大黒柱、QB伊豆、DL松本も負傷のため名前がない。将棋で言えば飛車と角、野球で言えばエースと4番打者を欠いたまま、まともに試合ができるのか。思わず不安が横切る。同時に、いやいや、今日は若手の力を試すチャンス。攻撃で言えばQB百田、C光岡、WR松井、守備でいえばDL柴田、DB横澤、LB松本ら2、3年生の力を試す絶好の機会である。高校時代から注目されていたタレントが揃い、海外からのメンバーも充実している日大にどこまで力を発揮できるのか。勝敗よりも、彼らの活躍振りに焦点を当てて応援席に座る。
ファイターズのキックオフで試合開始。DB岡本の強烈なタックルで相手のリターンを止め、日大の攻撃は自陣22ヤードから。そこで横澤がロスタックル、続いて柴田がQBサック。あっという間に攻撃権がファイターズに移る。
しかし、日大の守備陣も強い。ファイターズは3回連続中央のランプレーを選択したが、全く進まない。K西岡がパントを蹴って日大に攻撃権が移る。逆に日大はQB高橋の短いパスで陣地を稼ぎ、簡単にダウンを更新。次は強力なランプレーで陣地を進める。これは手強いぞと思った瞬間、横澤が狙い澄ましたように相手パスを奪い、攻守交代。
相手陣29ヤードから始まったファイターズの攻撃だが、ここでもランが進まず、パスも通らない。仕方なくFGを選択。42ヤードと結構難しい距離が残されたが、西岡が落ち着いて決め、ファイターズが先制。
次のプレ-で再び副将岡本が奮闘。相手リターナーがファンブルしたボールを素早く確保してターンオーバー。再び相手陣25ヤードからファイターズの攻撃が始まる。しかしながら相手守備陣は強い。中央のランプレーが止められ、再びFGにトライ。距離は40ヤードだったが、ここも西岡が冷静に決めて6-0とリードを広げる。とはいえ、相手守備は強いし、攻撃も強力なランナーが次々と押し込んでくる。じわじわと陣地を進められ、気がつけばゴール前10ヤード。そこでTDパスを決められ、あっという間に逆転。守備陣の活躍でつかんだ2度の好機になんとか手に入れた6点をあっさりひっくり返されてしまう。
しんどい試合になりそうだ、と覚悟していたら、今度はQB百田が居直った。自陣23ヤードから始まった攻撃でいきなりWR松井に27ヤードのパスをヒット。続くシリーズは山口、加藤、橋本のRB陣が立て続けに相手守備陣を交わしてゴール前27ヤードまで前進。一度は反則で39ヤードまで下げられたが、そこから百田がゴールポストの下に走り込んだWR水野に思い切りのよいパスを投げ込みTD。西岡のキックも決まって、再び主導権を取り戻す。
この場面、相手DBのカバーもよかったが、それ以上のスピードで走り込んだレシーバーとQBの呼吸がぴたりと合い、これぞ「パスの関学」と思わせる見事なパスプレーを見せつけた。
こうなると、大きな試合の経験が少ない百田も落ち着く。再三のドロープレーでRBを走らせ、要所でWR亀山や前田、松井にパスを通す。4Qの終盤には前田へのTDパスをきれいに決めて23-10。
残り時間は4分足らず。だが、日大陣12ヤードから始まった日大の攻撃が執拗に続く。強力なRB陣のランとパスを交互に使い分け、時間と競争するように陣地を進めてくる。それを断ち切ったのが、またもや横澤。相手QBの動きを冷静に見据え、狙い澄ませたタイミングでパスコースに体を入れて相手ボールを奪い取った。
残り時間は9秒。攻撃権はファイターズにある。誰もがニーダウンで試合終了と思ったところで、ファイターズベンチはタイムアウトを要求。再度、プレーする意向を見せる。
瞬間、なんでやねん、と思ったが、次のプレーでボールを持たせたのがRB中村行。そう、先週のJV戦で大活躍した選手である。
「そうか、これは先週の活躍に対するご褒美か」と思った僕は、思慮が足りなかった。
試合後、報道陣のインタビューを終えた鳥内監督に、最後の場面の意図を訪ねると、こんな説明が返ってきた。
「経験の少ない選手がこういうタフな相手にどれだけやれるか試したかった」「中村だけじゃないですよ。ラインの池田や生瀬の動きも見たかったんです。彼らが、こういう場面でどんな動きをするか、それを見たいから最後までやったんです」
なるほどと思った。せっかくのライバルとの戦いである。まだ1軍の試合経験の少ない選手が日大相手にどんな動きをするか。相手の強さを肌で感じて、それを今後の取り組みにどう生かすか。そんなことを考えると、たとえ1プレーであっても、そんな選手にプレー機会を与えたい。そういう話だった。
感服した。あらゆる機会を捕まえて選手の力を引き出そうとするファイターズの監督やコーチの哲学が、その一言に垣間見えた。この説明を聞いて、僕はライバルとの試合に勝ったこと以上にうれしかった。
(4)JVメンバー躍動
投稿日時:2016/04/27(水) 08:41
24日は今季初めてのJV戦。相手は京都産業大。毎年のように2部の上位に食い込んでいる実力校である。メンバー表をみても、関西大倉、箕面自由、立命館宇治、大阪産業大高校など、高校フットボール界では指折りの実力校出身者が多い。
そういう相手に、ファイターズの新鮮なメンバーがどんな試合を展開するか。何があっても見届けなければと試合開始の2時間前から第3フィールドに向かった。
まずはメンバー表のチェック。先発メンバーには、下級生の頃、けがなどで出場機会の少なかった4年生4人が名前を連ねている。OLの清村、TE西田、DL堀川、LB岩田である。自身のプレーでアピールすると同時に、試合経験の少ない下級生を束ね、若手に力を発揮させる役割が期待されているのだろう。
3年生はOLの池田、WR清水、久物、RB山本、K泉山。ディフェンスではLB石川、鳥内、DB片山、脇田、塩田、折田。あとは全員2年生である。日ごろから努めて第3フィールドに顔を出していても、顔と名前が一致しないメンバーが少なくない。とりわけ2年生になったばかりのメンバーは、普段の練習では自分の背番号を付けていないから、名前を覚えている選手の方が少ない。
そういう選手が背番号を付け、入れ替わり立ち替わり出場してくれる。試合前の練習が始まる前から声を掛け、練習がスタートすれば、それぞれの動きをチェックしたくなる。そう思うと、居ても立ってもいられない。ママチャリに乗って、いそいそと出掛けた。
ファイターズのリターンで試合開始。まずはRB山本のランをキーに陣地を進める。1年生の時から期待され、大きな試合にも出場経験があるだけに、パワーが違う。今季は故障で出遅れていたが、それを感じさせない走りで陣地を進める。
このシリーズは、ファイターズのファンブルで攻守交代となったが、相手攻撃を守備陣が完封し、自陣23ヤードから再びファイターズの攻撃。山本のランなどで簡単にダウンを更新した後、先発QB西野がビッグプレーを披露する。右オープンを一気に駆け上がった63ヤードのTDランである。直線のスピードではQB陣でもトップの力をファンの目に焼き付けた。
2Qに入ると、RB陣が見せ場を作る。山本と木村悠が交互に走り、仕上げは木村悠の20ヤードTDラン。パスがなかなか通らない展開をOLの奮闘で打開し、走るスピードを買われてQBから転向した木村悠が駆け抜けた。
3QからはQBが百田に交代。立ち上がりこそもたついたが、今度は2年生RB中村行を中心にしたランプレーが機能し、自身のキーププレーもあって、あっという間にゴール前2ヤード。ここで意表をつくパスをRB田村に決めてTD。21-3となり、試合の趨勢が決まった。
4Qになると、再び中村行と木村悠のランを交互に繰り出し、早々にTD。パスが持ち味の百田がランプレーを中心に試合を進めたから、相手が戸惑ったのかも知れないが、それにしてもファイターズRB陣の元気の良さが目に付く。これが2軍、3軍のメンバーというのだから、1軍のメンバーもおちおちしておれないだろう。先週に書いた「レベルの低い選手の奮闘があって初めて勝てるチームができる」という話を地で行くJV選手の活躍だった。
この後も、百田からWR小田への30ヤードTDパス、西野からWR中原へのTDパスなどで得点を重ね、終わって見れば56-3。 試合後、鳥内監督が関学スポーツのインタビューに答えている「チャンスを与えた中でアピールしてくれた選手がいたことはよかった。評価が高くなかったLB泉やRB中村行がその筆頭」という言葉通りの試合だった。
JV戦はこの後、まだ2試合が残されている。そのうち1試合は昨年までリーグ戦で活躍していた近畿大学が相手。そこで今度はどんなメンバーがアピールしてくれるか。仕上がりの早い1年生にも出場の機会があるのか。その前に、この日の活躍を足がかりに、Vメンバーとして奮闘してくれる選手がどれだけ出てくるか。さらには、JVメンバーの活躍に刺激され、覚醒してくれるVメンバーは誰と誰だろうか。
今度の日曜日、王子スタジアムで開かれる日大との試合は、それを測る格好の舞台である。チームとして、初戦の日体大戦で出た反省点を総括し、昇華して戦ってもらいたい。今度の試合も、早くから出掛けよう。
そういう相手に、ファイターズの新鮮なメンバーがどんな試合を展開するか。何があっても見届けなければと試合開始の2時間前から第3フィールドに向かった。
まずはメンバー表のチェック。先発メンバーには、下級生の頃、けがなどで出場機会の少なかった4年生4人が名前を連ねている。OLの清村、TE西田、DL堀川、LB岩田である。自身のプレーでアピールすると同時に、試合経験の少ない下級生を束ね、若手に力を発揮させる役割が期待されているのだろう。
3年生はOLの池田、WR清水、久物、RB山本、K泉山。ディフェンスではLB石川、鳥内、DB片山、脇田、塩田、折田。あとは全員2年生である。日ごろから努めて第3フィールドに顔を出していても、顔と名前が一致しないメンバーが少なくない。とりわけ2年生になったばかりのメンバーは、普段の練習では自分の背番号を付けていないから、名前を覚えている選手の方が少ない。
そういう選手が背番号を付け、入れ替わり立ち替わり出場してくれる。試合前の練習が始まる前から声を掛け、練習がスタートすれば、それぞれの動きをチェックしたくなる。そう思うと、居ても立ってもいられない。ママチャリに乗って、いそいそと出掛けた。
ファイターズのリターンで試合開始。まずはRB山本のランをキーに陣地を進める。1年生の時から期待され、大きな試合にも出場経験があるだけに、パワーが違う。今季は故障で出遅れていたが、それを感じさせない走りで陣地を進める。
このシリーズは、ファイターズのファンブルで攻守交代となったが、相手攻撃を守備陣が完封し、自陣23ヤードから再びファイターズの攻撃。山本のランなどで簡単にダウンを更新した後、先発QB西野がビッグプレーを披露する。右オープンを一気に駆け上がった63ヤードのTDランである。直線のスピードではQB陣でもトップの力をファンの目に焼き付けた。
2Qに入ると、RB陣が見せ場を作る。山本と木村悠が交互に走り、仕上げは木村悠の20ヤードTDラン。パスがなかなか通らない展開をOLの奮闘で打開し、走るスピードを買われてQBから転向した木村悠が駆け抜けた。
3QからはQBが百田に交代。立ち上がりこそもたついたが、今度は2年生RB中村行を中心にしたランプレーが機能し、自身のキーププレーもあって、あっという間にゴール前2ヤード。ここで意表をつくパスをRB田村に決めてTD。21-3となり、試合の趨勢が決まった。
4Qになると、再び中村行と木村悠のランを交互に繰り出し、早々にTD。パスが持ち味の百田がランプレーを中心に試合を進めたから、相手が戸惑ったのかも知れないが、それにしてもファイターズRB陣の元気の良さが目に付く。これが2軍、3軍のメンバーというのだから、1軍のメンバーもおちおちしておれないだろう。先週に書いた「レベルの低い選手の奮闘があって初めて勝てるチームができる」という話を地で行くJV選手の活躍だった。
この後も、百田からWR小田への30ヤードTDパス、西野からWR中原へのTDパスなどで得点を重ね、終わって見れば56-3。 試合後、鳥内監督が関学スポーツのインタビューに答えている「チャンスを与えた中でアピールしてくれた選手がいたことはよかった。評価が高くなかったLB泉やRB中村行がその筆頭」という言葉通りの試合だった。
JV戦はこの後、まだ2試合が残されている。そのうち1試合は昨年までリーグ戦で活躍していた近畿大学が相手。そこで今度はどんなメンバーがアピールしてくれるか。仕上がりの早い1年生にも出場の機会があるのか。その前に、この日の活躍を足がかりに、Vメンバーとして奮闘してくれる選手がどれだけ出てくるか。さらには、JVメンバーの活躍に刺激され、覚醒してくれるVメンバーは誰と誰だろうか。
今度の日曜日、王子スタジアムで開かれる日大との試合は、それを測る格好の舞台である。チームとして、初戦の日体大戦で出た反省点を総括し、昇華して戦ってもらいたい。今度の試合も、早くから出掛けよう。
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