石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」
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(6)3度目の記者会見
投稿日時:2018/05/26(土) 23:55
日本大学との定期戦で起きた相手選手による反則行為に関して、ファイターズは26日午後、学内で記者会見を開いた。10日、17日に続く3度目の会見である。僕も前2回に引き続いて出席し、しっかりとチームの主張を聞かせていただいた。
これまでの2回については、チームが自制に自制を重ね、慎重に言葉を選びながら進めておられることもあり、僕がホームページにうかつなことを書いて迷惑を及ぼしては申し訳ないという気持ちから、この件に関してはあえて触れないようにしてきた。
しかし、3度目となる今回の会見では「現段階では日大(部)の見解には強い疑念を抱かざるを得ず、これ以上の問答は平行線をたどる可能性が高いと考えます」として、今後の方針を明確にされた。
具体的には?日大(部)との試合については、選手の安心・安全を担保することができないと判断し、定期戦は十分な信頼関係を取り戻すまで中止とします?学校法人日本大学による第三者委員会、関東学生アメリカンフットボール連盟による客観的な真相究明を強く要望します。真相究明にあたっては全面的に協力いたします?最終的には捜査機関の捜査によって真相が究明されることを強く希望いたします。捜査には全面的に協力いたします?被害を受けた選手及びそのご家族の支援を継続していきます?日大の当該選手およびそのご家族に対しても可能な限り支援の可能性を模索していきます……という5項目の宣言である。
ここまで言い切るまでに、チームとして相当深い考えを巡らされたことは想像に難くない。もちろん、あの3度の反則場面を記録した録画を何度も何度もチェックし、相手監督やコーチの記者会見などでの発言と、ファイターズからの2度にわたる書面での申し入れに対する相手チームの回答との食い違いも解明されたはずだ。反則行為に手を染めた選手から直接聞いた謝罪の言葉と、そのときの真摯な姿勢も、チームの心証を形成する上で大きな役割を果たしたに違いない。弁護士の同席があったとはいえ、彼が独力で行った記者会見での発言も同様である。あの確信を持った発言と、次の日に相手チームの監督やコーチが口にされた言葉のどちらが信用できるのか。ファイターズの担当者でなくても、テレビを見ていたすべての人が直ちに正解を出したは
ずだ。
そうした諸々のことを縦、横、斜めからチェックし、「これ以上の問答は平行線をたどる可能性が高い」との結論を導き出したうえで決定された5項目の方針である。その方針に、僕は全面的に賛同する。
一連の問題がメディアで広く報じられて以降、遠く離れた友人たちから次々と連絡があった。それもメールではなく、携帯電話である。直接、僕と話したかったのだろう。チームや被害を受けた選手を激励してもらいたいという人がいれば、記者会見の進行を中心にチームの対応の素晴らしさを称賛する人もいた。相手チームの無責任な対応ぶりについて、ぜひ一言述べたい、といって内部情報を提供してくれた人もいた。
朝日新聞社の元同僚は「関学の主張には裏付けがあることを私たちも確認した。記者会見を開いて、冷静に問題点を指摘し、相手に明確な回答を求める姿勢も素晴らしい」とファイターズの対応を褒めてくれた。
「問題の場面を写し出したビデオがすべてを物語っている。どんなに言葉で言いつくろっても、このビデオがある限り言い訳にもならない。もはやビデオがなかった時代の感覚では通用しないんです」と口を開き、自身がこれまでに見聞した「暴力によって人を支配しようとする指導者」を批判し続けた人もいる。
もちろん、今回の問題を深刻に捉えている人も多かった。「このままではアメフットの未来が危うい」「ここはファイターズだけでなく、アメフット界のリーダーたちが問題を直視し、リーダーに課せられた責任を果たすべきときだ」といった話を、延々と述べてくれた友人もいる。
同感である。ことは日大と関学の争いにとどまらず、日本におけるアメフットの未来に関係するのである。
そのためにはファイターズが3度の記者会見で強調している通り、真相を究明することが欠かせない。真相の究明こそが、アメフット再生への最初の一歩になる。
そのうえでいま、注目しているのは大学アメリカンフットボール界の動きである。今回の問題をきっかけに東大や法政、立教など今後日大との試合を企画していた6校すべてが「安全が担保されていないこと」などを理由に対戦を辞退した。
日大と同じリーグに加盟している15大学は、連盟に第三者委員会を設立して、ことの真相を究明するよう求めている。
スポーツ庁の長官も動き始めた。日本アメリカンフットボール協会の会長と日本社会人アメリカンフットボール連盟の理事長も18日、相次いで声明を発表し「今回の問題は、絶対に許されるべきものではなく、極めて重く受け止めています」「このような事象が繰り返されないよう真相究明を断固要請していくとともに、アメリカンフットボール界への信頼回復に努めてまいります」などと述べている。
この機運を生かしたい。いや、生かさなければならない。アメフットの未来を切り開くためには、大学アメフット界が自ら立ち上がり、課外活動、課外教育としてのフットボールの普及、発展のために、組織の在り方から審判の技術向上まで、さまざまな分野に潜んでいるであろう問題点をあぶり出さなければならない。
問題点を直視し、改善・改革していくことによって、初めてアメフットの未来が担保される。僕はそれを信じている。
これまでの2回については、チームが自制に自制を重ね、慎重に言葉を選びながら進めておられることもあり、僕がホームページにうかつなことを書いて迷惑を及ぼしては申し訳ないという気持ちから、この件に関してはあえて触れないようにしてきた。
しかし、3度目となる今回の会見では「現段階では日大(部)の見解には強い疑念を抱かざるを得ず、これ以上の問答は平行線をたどる可能性が高いと考えます」として、今後の方針を明確にされた。
具体的には?日大(部)との試合については、選手の安心・安全を担保することができないと判断し、定期戦は十分な信頼関係を取り戻すまで中止とします?学校法人日本大学による第三者委員会、関東学生アメリカンフットボール連盟による客観的な真相究明を強く要望します。真相究明にあたっては全面的に協力いたします?最終的には捜査機関の捜査によって真相が究明されることを強く希望いたします。捜査には全面的に協力いたします?被害を受けた選手及びそのご家族の支援を継続していきます?日大の当該選手およびそのご家族に対しても可能な限り支援の可能性を模索していきます……という5項目の宣言である。
ここまで言い切るまでに、チームとして相当深い考えを巡らされたことは想像に難くない。もちろん、あの3度の反則場面を記録した録画を何度も何度もチェックし、相手監督やコーチの記者会見などでの発言と、ファイターズからの2度にわたる書面での申し入れに対する相手チームの回答との食い違いも解明されたはずだ。反則行為に手を染めた選手から直接聞いた謝罪の言葉と、そのときの真摯な姿勢も、チームの心証を形成する上で大きな役割を果たしたに違いない。弁護士の同席があったとはいえ、彼が独力で行った記者会見での発言も同様である。あの確信を持った発言と、次の日に相手チームの監督やコーチが口にされた言葉のどちらが信用できるのか。ファイターズの担当者でなくても、テレビを見ていたすべての人が直ちに正解を出したは
ずだ。
そうした諸々のことを縦、横、斜めからチェックし、「これ以上の問答は平行線をたどる可能性が高い」との結論を導き出したうえで決定された5項目の方針である。その方針に、僕は全面的に賛同する。
一連の問題がメディアで広く報じられて以降、遠く離れた友人たちから次々と連絡があった。それもメールではなく、携帯電話である。直接、僕と話したかったのだろう。チームや被害を受けた選手を激励してもらいたいという人がいれば、記者会見の進行を中心にチームの対応の素晴らしさを称賛する人もいた。相手チームの無責任な対応ぶりについて、ぜひ一言述べたい、といって内部情報を提供してくれた人もいた。
朝日新聞社の元同僚は「関学の主張には裏付けがあることを私たちも確認した。記者会見を開いて、冷静に問題点を指摘し、相手に明確な回答を求める姿勢も素晴らしい」とファイターズの対応を褒めてくれた。
「問題の場面を写し出したビデオがすべてを物語っている。どんなに言葉で言いつくろっても、このビデオがある限り言い訳にもならない。もはやビデオがなかった時代の感覚では通用しないんです」と口を開き、自身がこれまでに見聞した「暴力によって人を支配しようとする指導者」を批判し続けた人もいる。
もちろん、今回の問題を深刻に捉えている人も多かった。「このままではアメフットの未来が危うい」「ここはファイターズだけでなく、アメフット界のリーダーたちが問題を直視し、リーダーに課せられた責任を果たすべきときだ」といった話を、延々と述べてくれた友人もいる。
同感である。ことは日大と関学の争いにとどまらず、日本におけるアメフットの未来に関係するのである。
そのためにはファイターズが3度の記者会見で強調している通り、真相を究明することが欠かせない。真相の究明こそが、アメフット再生への最初の一歩になる。
そのうえでいま、注目しているのは大学アメリカンフットボール界の動きである。今回の問題をきっかけに東大や法政、立教など今後日大との試合を企画していた6校すべてが「安全が担保されていないこと」などを理由に対戦を辞退した。
日大と同じリーグに加盟している15大学は、連盟に第三者委員会を設立して、ことの真相を究明するよう求めている。
スポーツ庁の長官も動き始めた。日本アメリカンフットボール協会の会長と日本社会人アメリカンフットボール連盟の理事長も18日、相次いで声明を発表し「今回の問題は、絶対に許されるべきものではなく、極めて重く受け止めています」「このような事象が繰り返されないよう真相究明を断固要請していくとともに、アメリカンフットボール界への信頼回復に努めてまいります」などと述べている。
この機運を生かしたい。いや、生かさなければならない。アメフットの未来を切り開くためには、大学アメフット界が自ら立ち上がり、課外活動、課外教育としてのフットボールの普及、発展のために、組織の在り方から審判の技術向上まで、さまざまな分野に潜んでいるであろう問題点をあぶり出さなければならない。
問題点を直視し、改善・改革していくことによって、初めてアメフットの未来が担保される。僕はそれを信じている。
(5)渦中から離れて
投稿日時:2018/05/20(日) 06:22
今朝は5時半に起床。顔を洗ってすぐにこのコラムを書き始めた。テーマはもちろん、あの反則タックルから始まる日本大学の指導者の対応を巡る問題である。
書きたいことはいっぱいある。情報もあちこちから寄せられている。チームに迷惑がかかるかもしれないが、とにかく書いてみようと、2000字近い文章を一気に書き上げた。
いったんコーヒーを飲み、もう一度読み返した上で、いつも掲載前にコラムをチェックしてもらっている小野ディレクターと石割ディレクター補佐に送信。さて、微妙な問題だから、お二人からどんな反応があるかと注目していたら、間もなく小野ディレクターからメールが届いた。「いまは非常にセンシティブな状況なので、このコラムは預からせて下さい。別のテーマで書いていただけると助かります」という内容だった。ある意味では予想通りの反応である。チームを運営する責任者としては、当然の対応と言ってもよい。
当方も、潔く、この申し出に同意し、このホームページでの掲載を見送ることにした。
もちろん、自分が気合いを入れて書いた文章である。それなりに愛着はある。けれども、書くことによって、今回の件に対する自分の考えの整理はできた。それを少なくともお二人には目を通していただいた。それだけで満足という気持ちも強い。その満足感の中から、新たなテーマで、別のコラムを書いてみようという意欲も湧いてきた。
そんな次第で書いたのが以下の文章である。タイトルは「赤坂ダッシュ」。読者のみなさまの気分転換の一助になれば幸いである。
◇ ◇
ファイターズは今季も50人近い新入部員を迎えた。スポーツ選抜入試や指定校推薦で大学の門をくぐったメンバーがいれば、高等部や啓明学院のアメフット部で活躍したメンバーもいる。アメフット経験者だけでなく、野球やバスケットなど他競技の経験者も多い。そんなメンバーが左腕の上部に自身の名前を書いた腕章を巻いて、4月の初めから基礎体力づくりに励んでいる。
顔を知っているのは昨年の夏、推薦入試に備えて一緒に小論文を勉強したメンバーだけだが、彼らの状態はそれぞれに異なる。推薦入試を突破し、昨秋から体力づくりに励んだメンバーは筋肉質な体型を造り上げているし、ある種の開放感から高校生活をエンジョイしてきたメンバーは何となくだぶついた体型になっている。
体型だけではない。新入部員合同の練習の後、いくつかの班に分かれてグラウンドと周辺の坂道を全力で走る時の様子でも、彼らがこの半年間、どんな生活をしてきたかの想像はつく。ある部員は颯爽と先頭を走り、別の部員は必ず途中で遅れ始める。ラインの選手の多くは自分の大きな体を持て余し、いつも最後部を走っている。
コースはざっと600メートル。途中、行きと帰りに短い坂道があり、それが結構きつい。新入生は基本的に毎日これを3本、全力で走り、都合60本を走り終えると、とりあえず基礎的な体力が付いたとトレーナーに認めてもらえる。
歴代の部員が「赤坂ダッシュ」と呼んで苦闘してきたこのダッシュを見ているのが楽しい。誰が将来、このチームを担っていくのかということが、その走る姿から、ある程度想像が付くからである。いつも先頭グループで気持ちよく走っている選手は、必ずプレーヤーとして頭角を現す。走るのが苦手でいつも最後尾の集団にいても、一歩でも前にという気持ちを前面に出して走るメンバーもまた、必ず成長し、気がつけばラインの主力選手になっている。
このことは、卒業生も含めて、各学年で常に先頭グループを引っ張っていた選手の名前を挙げると分かりやすい。第三フィールドに移ってきた最初の年、スタート直後には必ず先頭に立っているが、50ヤードほど走ったところで必ずといってよいほど失速していた選手がいた。後にWRとして活躍した萬代晃平君である。ペース配分を考えれば600メートルくらいは余裕で走れたはずなのに、とにかく最初のダッシュに全力を挙げ、あとは失速しても仕方がないという割り切った走り方が印象に残っている。鳥内監督の次男坊、将希君は常に後続をぶっちぎっていたし、WRからDBに転向して活躍した田中雄大君のスピードも記憶に残っている。
現役で言えばRBの山口君がいつも先頭で、それを追うのがWR小田君とQB西野君。それぞれがいま、4年生としてチームを引っ張っている。トレーナーの澤田君に聞くと、山口君はこの赤坂ダッシュの記録保持者だという。
こうした努力で体力を養い、筋力を付けてきたフレッシュマンが連休明けから、続々と上級生の練習に合流している。いまはまだまだ大学生の練習に慣れない様子も見受けられるが、すでに「あれは誰?」「どこから来たん?」と上級生から注目されているメンバーもいる。
大村コーチによると「今年の1年生はいい。期待できますよ」ということだった。僕もすでに、何人かの名前をチェックして手帳に記し、その練習振りを見守っている。
書きたいことはいっぱいある。情報もあちこちから寄せられている。チームに迷惑がかかるかもしれないが、とにかく書いてみようと、2000字近い文章を一気に書き上げた。
いったんコーヒーを飲み、もう一度読み返した上で、いつも掲載前にコラムをチェックしてもらっている小野ディレクターと石割ディレクター補佐に送信。さて、微妙な問題だから、お二人からどんな反応があるかと注目していたら、間もなく小野ディレクターからメールが届いた。「いまは非常にセンシティブな状況なので、このコラムは預からせて下さい。別のテーマで書いていただけると助かります」という内容だった。ある意味では予想通りの反応である。チームを運営する責任者としては、当然の対応と言ってもよい。
当方も、潔く、この申し出に同意し、このホームページでの掲載を見送ることにした。
もちろん、自分が気合いを入れて書いた文章である。それなりに愛着はある。けれども、書くことによって、今回の件に対する自分の考えの整理はできた。それを少なくともお二人には目を通していただいた。それだけで満足という気持ちも強い。その満足感の中から、新たなテーマで、別のコラムを書いてみようという意欲も湧いてきた。
そんな次第で書いたのが以下の文章である。タイトルは「赤坂ダッシュ」。読者のみなさまの気分転換の一助になれば幸いである。
◇ ◇
ファイターズは今季も50人近い新入部員を迎えた。スポーツ選抜入試や指定校推薦で大学の門をくぐったメンバーがいれば、高等部や啓明学院のアメフット部で活躍したメンバーもいる。アメフット経験者だけでなく、野球やバスケットなど他競技の経験者も多い。そんなメンバーが左腕の上部に自身の名前を書いた腕章を巻いて、4月の初めから基礎体力づくりに励んでいる。
顔を知っているのは昨年の夏、推薦入試に備えて一緒に小論文を勉強したメンバーだけだが、彼らの状態はそれぞれに異なる。推薦入試を突破し、昨秋から体力づくりに励んだメンバーは筋肉質な体型を造り上げているし、ある種の開放感から高校生活をエンジョイしてきたメンバーは何となくだぶついた体型になっている。
体型だけではない。新入部員合同の練習の後、いくつかの班に分かれてグラウンドと周辺の坂道を全力で走る時の様子でも、彼らがこの半年間、どんな生活をしてきたかの想像はつく。ある部員は颯爽と先頭を走り、別の部員は必ず途中で遅れ始める。ラインの選手の多くは自分の大きな体を持て余し、いつも最後部を走っている。
コースはざっと600メートル。途中、行きと帰りに短い坂道があり、それが結構きつい。新入生は基本的に毎日これを3本、全力で走り、都合60本を走り終えると、とりあえず基礎的な体力が付いたとトレーナーに認めてもらえる。
歴代の部員が「赤坂ダッシュ」と呼んで苦闘してきたこのダッシュを見ているのが楽しい。誰が将来、このチームを担っていくのかということが、その走る姿から、ある程度想像が付くからである。いつも先頭グループで気持ちよく走っている選手は、必ずプレーヤーとして頭角を現す。走るのが苦手でいつも最後尾の集団にいても、一歩でも前にという気持ちを前面に出して走るメンバーもまた、必ず成長し、気がつけばラインの主力選手になっている。
このことは、卒業生も含めて、各学年で常に先頭グループを引っ張っていた選手の名前を挙げると分かりやすい。第三フィールドに移ってきた最初の年、スタート直後には必ず先頭に立っているが、50ヤードほど走ったところで必ずといってよいほど失速していた選手がいた。後にWRとして活躍した萬代晃平君である。ペース配分を考えれば600メートルくらいは余裕で走れたはずなのに、とにかく最初のダッシュに全力を挙げ、あとは失速しても仕方がないという割り切った走り方が印象に残っている。鳥内監督の次男坊、将希君は常に後続をぶっちぎっていたし、WRからDBに転向して活躍した田中雄大君のスピードも記憶に残っている。
現役で言えばRBの山口君がいつも先頭で、それを追うのがWR小田君とQB西野君。それぞれがいま、4年生としてチームを引っ張っている。トレーナーの澤田君に聞くと、山口君はこの赤坂ダッシュの記録保持者だという。
こうした努力で体力を養い、筋力を付けてきたフレッシュマンが連休明けから、続々と上級生の練習に合流している。いまはまだまだ大学生の練習に慣れない様子も見受けられるが、すでに「あれは誰?」「どこから来たん?」と上級生から注目されているメンバーもいる。
大村コーチによると「今年の1年生はいい。期待できますよ」ということだった。僕もすでに、何人かの名前をチェックして手帳に記し、その練習振りを見守っている。
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