立命戦レポート

関学のキックオフで試合開始。立命は長谷川へのリバースプレーでロングリターンを試みたが、それほどゲインはなく、自陣 16 ヤードから第1シリーズ開始となる。

  立命はエース QB 池野に代わって、普段は WR として活躍している木下(典)を QB に起用。その木下は第1プレー、自らボールを持って 13 ヤード走り持ち前の走力を発揮する。その後も立命は DL 紀平へパスを投げるなど、スペシャルプレーを仕掛けてきたが、反則や DL 生田のロスタックルで大きくロスし、パントへ。

  関学の第1シリーズは立命陣 46 ヤードの好ポジションから、 QB 河野のロールオプションからのキープ、 WR 五百川へのパスと攻めるが、ファーストダウン更新には至らず 3 プレーでパント。

 立命の第2シリーズは QB 池野の出場となった。 QB 池野のスクランブル、 WR 長谷川へのパスでファーストダウンを更新すると、 RB 古川、 RB 岸野のラン、 QB 池野、 QB 木下(典)のスクランブルや WR 長谷川へのパスなどで 68 ヤード前進。ゴール前 17 ヤードまで迫ってきたが、 LB 河合、 DB 星田が立て続けにロスタックルを見舞い、立命はゴール前 22 ヤードからフィールドゴールを狙うこととなった。しかし、立命 K 岸野が蹴ったボールはわずかに右に逸れ、得点には至らない。

 ピンチを逃れた関学は RB 田中のランで一気に 18 ヤード前進。関学陣 40 ヤードから QB 河野のスクランブル、 RB 田中のランで立命陣に入ったが、ここで QB 河野の投げたボールは立命 DB の胸に収まり、攻守交替となった。

 インターセプトで攻撃権を得た立命はハーフラインから、 WR 長谷川( 15 ヤード)、 WR 木下典( 11 ヤード)とパスを通し、 QB 池野のスクランブル( 18 ヤード)でゴール前 6 ヤード。セカンドダウン - インチから RB 齋藤が持ち込み、立命が 7 対 0 と先制した。

 続く関学の攻撃は QB 河野のスプリントドロウ( 24 ヤード)、 RB 田中のラン( 11 ヤード)などで前進し、立命陣 40 ヤードから QB 河野が右ロールから右エンドゾーン際を 19 ヤード走り、ファーストダウンを更新すると、 RB 田中のランでゴール前 1 ヤード。ここから RB 田中のダイブ、 QB 出原の QB スニークは立命ディフェンスに止められるが、タイムアウト後、サードダウンから QB 出原が再度 QB スニークで持ち込み、試合の流れを立命に渡さない。ところが、 K 小笠原の PAT はポスト右に逸れ、同点とはならなかった。

 しかし、次の立命の攻撃を 3 プレーでパントに追い込むと、関学オフェンスは WR 多田への 2 本のパス( 14 ヤード、 27 ヤード)などで立命陣へ進入。 2 度のパス失敗後、ゴール前 47 ヤードから QB 河野が投げたボールを WR 福井がエンドゾーン内でキャッチし、追加点となった。そして、先程のキックを外している関学は2ポイントコンバージョンを選択。 T 東井への後ろパスのスクリーンプレーを決め、 14 対7で前半を終えた。

 立命のキックオフで始まった後半、関学最初のシリーズは TE 板坂への 27 ヤードパス、 WR 福井の 12 ヤードラン、 QB 出原の右ロールからのスクランブル( 8 ヤード)などで立命陣深くまで攻め込み、 K 小笠原のフィールドゴールで点差を 10 点に広げた。

 一方の立命も得意の一発攻勢で関学を追う。関学陣 40 ヤードから 1 年生 WR 前田(直)が DB 渡辺(充)を抜き去ってパスをキャッチしそのままエンドゾーンを駆け抜けた。

 立命を突き放したい関学だったが、立命ディフェンスになかなか進ませてもらえず 3 プレーでパントへ。しかし、ここで立命のリターナーがボールをファンブル。板坂がリカバーし、関学が攻撃権を得る。その関学は QB 河野がフリーになっていた WR 多田へパスを通し( 15 ヤード)、ゴール前 2 ヤードから RB 堀口のタッチダウン、 K 小笠原のキックで再び点差を 10 点とした。

 取られたら取り返す立命は、次のシリーズ、 QB 池野から後ろパスを受け取った RB 岸野が WR 木下(典)にパスを投げるというスペシャルプレーで、またしても一発のビッグプレーをタッチダウンに結びつけ、 3 点差に戻してきた。

 第 4 クオーターに入り、 DB 渡辺(充)のインターセプトで攻撃権を得た関学は立命陣 7 ヤードからの攻撃。 QB 河野のスクランブル、 WR 五百川のパスで 2 度ファーストダウンを更新し、 QB 河野の左ロールから外側を走る RB 田中にピッチし 12 ヤード前進すると、その後も WR 福井の 10 ヤードラン、 RB 田中の 13 ヤードランなどで立命陣 25 ヤードとし、サードダウン 8 ヤードから関学は WR 五百川へのパスプレーを選択。五百川は立命 DB にマークされながらもボールをもぎ取り、エンドゾーンに倒れ込んで執念のタッチダウンを演出した。 2 ポイントコンバージョンは失敗したものの、時間を進めるために徹底してインバウンズでボールデッドさせ、 7 分もの時間をかけた攻撃は立命にプレッシャーをかけたことだろう。

 しかし、諦めない立命は WR 長谷川( 21 ヤード、 18 ヤード)、 WR 大滝( 9 ヤード)、 WR 前田直( 18 ヤード)と次々とパスをヒットさせ、ゴール前 5 ヤードから WR 大滝へのタッチダウンパスを決め、三度点差を詰めてきた。

 ここで立命は攻撃権を取るべく、オンサイドキックを仕掛けてきたが、このボールを関学が抑え、勝負はついたかに思われた。残り 1 分 10 秒から関学は、立命にタイムアウトが2回残っていることを考慮し、第1ダウンを自力で獲得するために QB 河野のランプレーを選択。しかし、まさかのファンブルが起き、試合終了まで1分3秒を残して攻撃権は立命へと移る。

WR 前田(直)へのパスでファーストダウンを更新した立命は関学ディフェンスの反則にも助けられ、2回残っていたタイムアウトを有効に使いながら約 46 ヤード前進。関学陣 34 ヤードからフィールドゴールを狙う。残り時間 3 秒。点差は 2 点。外れれば関学の勝利、決まれば立命の勝利である。ここで K 岸野の蹴ったボールはゴール手前でワンバウンド。ファイターズ 3 年ぶりの立命戦勝利となった。

                                        
(小城 友紀)